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~学生サポートをした2020年~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2020年学生サポート
2020年の鍼灸マッサージ専門学生達のサポート

 

今年もあと10日程度。残り少なくなってきました。

 

今年を振り返ると、なんといっても新型コロナウィルス流行は避けられません。緊急事態宣言に東京オリンピック延期。公立学校が休校になりステイホームが叫ばれました。社会環境が大きく変化し、この状況は来年も続きそうな雰囲気です。

 

当院の状況も4月から一変しました。4月は前年同月売上比で半額以下、つまり50%を切る数字になります。1~3月は開業以来最高額を出してきただけにこの落ち込みは相当でした。結果的に5月に持続化給付金申請をすることができました。これまで公共機関の融資はおろか民間金融機関の借金や借入もしたことがありませんでしたから、国に補助を求めることになるとは思ってもいませんでした。それも開業6年目の年に。

 

世間の経済状況に目を移せば、リーマンショック以来、第二次世界大戦以来、史上初などの歴史的悪化を示す形容詞をたくさん目にしました。近所の神楽坂でも老舗レストランが閉店、規模縮小をしているところが出てきています。反対に奇跡ともいうべき「鬼滅の刃」の大ブーム。我が家も鬼滅の刃が大いに席巻した1年でした。

 

このような振り返りをしていましたが、あじさい鍼灸マッサージ治療院として、甲野功個人として、今年変わったことは

鍼灸マッサージ専門学生へのサポートを強化したこと

が重要なことでした。

 

数年前から個人的にある学生達に向けてセミナーを行い、同時に一般の進学希望者への相談に乗ってきました。今年から学生ペア割というシステムを現役の鍼灸マッサージ専門学生に来てもらい意見を聞いて始めたこと、学生向けの公開セミナーを始めたことが大きな変化として挙げられます。

 

昨年も低周波鍼通電(通称パルス)に関することあん摩マッサージ指圧に関する技術セミナーを開催しましたが、今年はセミナーを一般学生向けに公開しました。月1回行う予定だったのですが新型コロナウィルス流行で中断してしまっています。新しいインプットが追いついていない状況です。これまでの財産を使えば開催できるのですが、それでは私の学習にならないため新規演題を作れるようになるまで延期しています。

 

実技系として学生ペア割を始めました。見学者と体験者がペアになって来院して行うもの。毎回どのような条件が来るかはっきりと分からないまま当日を迎えるので自分自身鍛えられています。またこの学生ペア割というシステムを作るにあたって、鍼灸マッサージ専門学校に通う学生だけでなく将来進学予定あるいは進学希望者(プレ学生)も対象にすることにしました。それはSNSから将来鍼灸マッサージ専門学校への入学を考えているひとがだんだんと目につくようになってきたからです。学生をサポートするには、プレ学生、つまりこれから入学しようとしている人もサポートしないといけないと考えるようになったからです。

 

これまでの経験で何人かから学校選びに不満がある、選んだ学科を失敗した、入学前に知っておけば良かった、といった声を耳にしました。親が鍼灸師でもない限り、素人がこの業界を調べて将来を見据えて資格を取るために学校を選ぶということは難易度が高いことだと思うのです。知識が足りない、どこを調べていいのかわからない、意見がバラバラで何を信じていいのかわからない、という問題があるのです。

 

先行き不透明で変化の激しい時代です(VUCA化という言葉も)。加えて今年の新型コロナウィルスにより、更に将来が分からなくなってきています。不安ゆえに情報収集に力を注ぐ学生や一般の人々がいることを感じています。そのような方々に手助けすることが数年後の業界を明るくすると信じていますので、その活動を活発にした1年でした。

 

2020年今年あじさい鍼灸マッサージ治療院に訪れた鍼灸マッサージ専門学生、プレ学生はのべ45名でした。業界関係者の知り合いで鍼灸師について相談に来た方や母校の鍼灸マッサージ教員養成科での授業や関りを入れると、関わった数はもっと増えます。開業してこれだけ院に学生さんが来たことはなかった1年でした。

 

2月は公開セミナーとして「経絡治療と中医学の比較」というテーマで話をしたことと、学生ペア割システム構築のために学生さんに話を聞くのと体験してもらうことをしました。これまで教員養成科も含めて出身校である東京医療専門学校の学生さんとばかり関係が深かったのが他校の生徒さんとも面識が生まれました。

 

3月は近親者が新卒鍼灸師という一般の方が来院して、私にインタビューをしていきました。この経験が業界の情報を知りたいのは学生だけではないことを実感したものでした。他にもそれまで非公開でセミナーをしていたメンバーにマーケティングについて話をしたこと、初めての学生ペア割を行ったことがありました。

 

4月は新型コロナウィルスでほとんど院の活動はありませんでした。

 

5月に入るとこれから鍼灸マッサージ専門学校に進学を考えている方がいらっしゃいます。実際に施術を受けつつ学校選びや業界の方向性についてお話しました。

 

6月には以前からメールで進路相談や業界のことについて質問に答えていた方が来院されます。来春から進学が決定したという報告を受けて施術を受けていきました。

 

7月になるとこれから業界に入ってみたという方の学生ペア割を実施します。まだ学生でもない方々に専門用語をなるべく用いずに説明しながら鍼灸、按摩指圧を行う経験は私にとっても大いに勉強になりました。

 

8月になると活動が活発化しました。鍼灸専門学生さんの学生ペア割が2つとプレ学生さんの交流会を行いました。学生ペア割は学年によって説明する内容が結構変わるので(授業進路によるので)その都度言葉と内容を選ばないといけません。プレ学生さんの交流は学校に入る前から横の繋がりと情報交換ができるメリットを感じました。

 

9月はプレ学生さんの相談も兼ねた施術がありました。一般人でありながらどんどんと知識を得てきて来ているがまだ正式に授業で学んでいないという状態。そのとても貴重な期間に向こうが知りたいことに答えていく。この世界に15年以上いると常識になり過ぎてしまって疑問に思わないことも、一般の方には不思議なことに映るのかと気づきがあります。それとプレ学生さんと現役の学生さんの交流の場を設けてみました

 

10月は鍼灸師やマッサージ師に興味があるのですが、という方が相談にきました。これから専門学校に入学して3年間かけて資格を取る。そして現場に出る。ある程度年齢がいっていると相当不安だと思います。まして最短でも資格を取るのは4年後の春なのですから。その方は当院のブログを読み込んで質問事項をテキストにまとめてきたので話がスムーズでした。そしてこれだけ真剣に進路を考えているのだと思うと頼もしくありました。毎年恒例のチャリティーマッサージには理念に賛同してくれた学生さんが参加してくれました。

 

11月はとても盛りだくさんでした。東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科での特別授業を関東鍼灸専門学校内原副校長と行い、資格を持つ学生相手に業界のことを話します。その数日後には関西から学生さんが4名来てくれました。医療現場での鍼灸師、私のこれまでのこと、経営手法、教員養成科のことなどを話し、按摩指圧の実技をみせました。他にもプレ学生さんが施術を受けるのと友人と一緒に来院して実際の臨床現場を見学するということがありました。更にあん摩マッサージ指圧師をこれから目指そうとしている方が新規で来院して国家資格の徒手療法について知識を得て体験していきました。その後何校か学校見学をしていると連絡がありました。

 

このように振り返ってみると学生向けに色々とやった1年でした。昨年は鍼灸師が大人数で集まるイベントがたくさんありました。そこで知り合う学生や関係者が多数いたのですが、今年は大規模なリアルに集まるイベントはほぼ皆無。自ら場を作らないといけない年でした。新型コロナウィルスによりそれが加速したようです。

 

私の母親は小学校、中学校、高校の教員免許を持って小学校の校長先生までしました。一般の学部を卒業した後に教育学部に入りなおして小学校教員免許を取った人です。血筋として教えることは向いていると思っています。

また鍼灸マッサージ専門学校の教員免許を持っていますから学生をサポートすることは義務に近いことという感覚もあります。

私の経歴が大卒・一般企業社会人からリラクゼーション業界を経ての鍼灸マッサージ科、柔道整復師科、教員養成科、開業と進んでいて、一通りのことは経験したとは思っています。それらを次の世代の学生さんやその前段階のプレ学生さんに使っていきたいと考えていて、形になってきた1年だったのでは。

 

2021年もこの学生サポート活動を継続し、広く行動していきます。

 

甲野 功

 

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