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電話:070-6529-3668

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~須藤先生~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 須藤将史先生と
須藤将史先生と渋谷RIZEにて

 

 

先日は須藤将史先生が主宰するグループ「起業家Labo」のワークショップセミナーに参加してきました。須藤将史先生が経営するスタジオが会場でした。

 

須藤将史先生と初めて会ったのは私がまだ20代の頃。もう14年も前になります。

須藤先生は現在「SHINWA ENTERTAINMENT株式会社」の代表取締役社長、社交ダンス教室スドウダンスクリエイション代表、レンタルスタジオ・レンタルスペース渋谷RIZE運営、デュオダンスサークル主宰を務める方です。

 

SHINWA ENTERTAINMENT株式会社

 

スドウダンスクリエイション

 

渋谷RIZE

 

デュオダンスサークル

 

多くのことを手掛けていますが、須藤先生のベースは社交ダンスにあります。

 

須藤先生と出会ったのは東京都北区十条の鍼灸整骨院でした。私は新卒鍼灸マッサージ師として。須藤先生はその鍼灸整骨院に通うアマチュア社交ダンス選手でした。

 

私は東京理科大学に入学し、社交ダンスを競技として行う”学生競技ダンス”と出会います。この出会いは人生を大きく変えたといってよいものでした。大学4年間の多くを学生競技ダンス部の活動に費やすことになります

 

大学卒業後は一般企業に就職するも、競技ダンス部時代のやりがいのある毎日と比較するとどうにもつまらない日々を過ごしていました。半導体商社だったのですがサラリーマンとして働く毎日に嫌気がさし、それどころかメンタルが蝕まれていきました。入社3年目、24歳のときに精神の不調は麻疹罹患という形で表にはっきりと現れます。予防接種は受けていたそうですが体の免疫力が落ちたことで発症したのではないかということでした。

 

大人になってからの麻疹は非常に症状が重く、人生初めてとなる(そして今のところ最後の)入院を余儀なくされました。入院前の発熱期間3日間(自宅療養)に加えて9日間の入院生活。約2週間寝込むことになりました。実はその頃、内心「病気になれば会社に行かなくて済むのにな」と思うようになり、毎日布団に入って眠るときが一番の幸せと感じるようになっていました。心の奥底にあった願望が叶うことになったのです。

点滴を打たれながらベッドの上から天井を眺めていたとき。初めて人生について本気で考えるようになりました。麻疹にかかるという大きな病気が顕在化しましたが、それ以前から精神的な負担が大きくかかっていたのでしょう。

 

今の基準からすれば随分といい職場だったと思います。土日休みで年末年始やお盆の休み、有休もある。ボーナスも出ましたし毎日夕方7時から8時くらいには会社を出ることができました。出張が多かったとは思いますがその場合は出先から帰宅できるのでそれはそれで良かったですし。

ただ圧倒的につまらなかったし苦しかったのです

生き生きと過ごしていた大学生時代が懐かしく、どんどん美化されていく。わずか数年前の事なのに。今よりもずっと若くて元気だったはずなのに風邪をひきやすくなりお腹をくだすようになり。お金と自由な時間が大学生時代よりも増えたのに満たされない感覚でした。

入院中にこのような生活、気持ちはもう嫌だと考え大好きな社交ダンスに携わることをしたいという気持ちが強くなり、かつそれが”自分が助かる術”なのだと考えるようになりました。

5月に入院した私は退院後に身の振り方を真剣に考えるために通っていた社交ダンス教室に相談に行き、専門学校の見学や業界研究を始めます。退職を決意しました。出した結論が今の仕事に就くでした。

 

9月末に会社を退職し10月1日から民間の整体学校に入学。勉強と練習を重ねながらリラクゼーション店で働き始めます。同時に学生のケアをしながら実践経験を積んでいきます。次第に求められる要求が高くなっていき医療知識が乏しいままではこの先は無いと判断し、あん摩マッサージ指圧師という国家資格免許を取りに行こうと決めます。鍼灸師も同時に取ることができる本科(鍼灸マッサージ科)がある学校を選択し、26歳のときに東京医療専門学校に入学します

ここでの3年間の学生時代でも勉強と並行して独学で研究を続けます。競技ダンス選手はどのような故障があるのか、どうしたら上手く踊れるのか、必要な技術と知識は何になるのか、などを。いつか発揮できる場所がある漠然と信じていました。

 

29歳(30歳になる年)で国家試験をパスしてあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師になりました。20代は大学卒業、社会に出る、挫折する、仕事を変える、土台を作る、資格を取る、といった10年でした。これからの30代は望んでいた舞台に立ち実績を築く時期だと願っていました。そのための就職先に東京都北区十条を選択しました。十条はJR埼京線十条駅、同京浜東北線東十条駅に挟まれたエリア。

大学の競技ダンス部で提携していた短大が十条にあったため非常に馴染みがあります。そして富士学院という社交ダンスの練習場があり、多くのトップ選手が集まる場所。十条は社交ダンスの聖地といえる土地で富士学院に通いやすいように引っ越す選手も少なくありませんでした。(※現在ヤングジャンプ誌で連載している社交ダンスを題材にしたマンガ「シャドークロス」の舞台は十条なのです)

 

十条で働いていれば競技ダンス選手や社交ダンス愛好家と接点ができるだろうと算段があったのです

 

その十条にある鍼灸整骨院に就職。新卒のあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師として本当に駆け出しの頃。そこで患者さんとして出会ったのが須藤先生でした。

 

社交ダンスの世界は大きく二つ区分があり、主に趣味で踊るアマチュアと生業とするプロです。また競技に専念する選手とパーティーやレクリエーションとして嗜む愛好家という区分けもできます。アマチュアの中に学生競技ダンスという特殊な世界があります。須藤先生は当時アマチュアの選手で会社員をしながら競技会に出場していました。学生競技ダンスを経験せず社交ダンスを始めた須藤先生。学生競技ダンス出身の私にはそれまで接したことがなかったキャリアの選手でした。

希望して選択した十条で、まさに!という人物に出会ったのです。それもこれまで接点のなかった学生競技ダンスとは違う選手。駆け出しの新人で慣れない職場に苦労していた当時の私には大きな大きな希望でした。新人の私は院長が施術しているのを横から見ているだけでしたが大いにやる気が出たものです。就職した当初は覚えることが膨大で責任もリラクゼーション店とはけた違いにあります。毎日、これは自分には無理だな、辞めようかなと葛藤していた時期だったのです。

 

段々と場数を踏み、患者さんに施術できるようになってきた頃、須藤先生が日本インターナショナルという日本武道館で開催される国内最大級の大会に出場するときにサポートとして現地に行くことになりました。この経験は私の今の仕事のキャリアにおいて大きなステップアップとなる出来事でした。自分の結婚披露宴の紹介VTRに選ぶくらい印象深いものだったのです。

 

それから私が思い描いてように職場に数多くの社交ダンス選手が来てくれるようになりました。院長含めて先輩スタッフも十条はこれだけ社交ダンスが盛んだとは知らなかったと驚きます。大学の後輩や先輩も十条に住む人がいたので職場で再会することもありました。接点がなかったアマチュアの選手もそうですし、既存の高齢者の患者さんも実は社交ダンスをしていて、今度パーティーに行きませんかとお誘いしてもらいました。何年も準備していた技術を発揮する場を得たのでした。その全てが須藤先生のおかげとは言いませんが流れを生んだのは須藤先生との出会いだと私が今でも考えています。この時の経験が開業して独立している現在の礎となっています。

 

その後須藤先生はプロに転向することを決めます。会社員経験もあり既に経営者の視点を持っていた須藤先生はどんどん生徒がつきプロの世界でも活躍していきます。

私は約4年務めた鍼灸整骨院を柔道整復師国家試験を前に退職し整形外科を目指すことになります。その後、鍼灸マッサージ教員養成科進学と同時に独立。教員養成科卒業を機に現在のあじさい鍼灸マッサージ治療院を始めます。

 

須藤先生は紆余曲折を経て独立。会社も設立し社交ダンスを軸に事業展開をしています。

須藤先生は私があん摩マッサージ指圧師、鍼灸師としてキャリアを始めた当時から関係のある数少ない患者側のひと。同僚や家族、恩師、同級生といった人たちとは違った立場。あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業してからは何度か来てもらい、「すごく成長しましたね」と言ってもらいました。その言葉を言える人というのはほとんどいないのです。

 

先日須藤先生の経営する渋谷RIZEに行き、オーナーとしての須藤先生の姿をみました。きっと私もそうなのでしょうが雰囲気が違います。渋谷に店舗を構えることがどれだけ大変か個人事業主の私はよく理解できます。スタッフも雇ってイベントを主催して。ジャンルは違うのですが凄いスピードで成長しているなと思ってしまいます。それと同時に10数年前に十条で出会った須藤先生と互いに自分の箱を持った立場になって写真を撮ったことがとても嬉しかったのです。思えば遠くに来たものだ、というか。

 

同世代の活躍に刺激を受けます。もはや社交ダンスと関係ない経営のイベントで一緒になるという。40代になった私がこれからどう進んでいくのかも考える刺激を受けました。コロナに負けずやっていこう!そう思いました。

 

甲野 功

 

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