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~東京医療専門学校鍼灸科での授業~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 東京医療専門学校鍼灸科で授業2022年
東京医療専門学校鍼灸科で授業を担当しました

 

 

5月7日(土)に母校である東京医療専門学校で単発の授業を担当しました

 

この日は午前中に鍼灸科2年生、夕方に夜間鍼灸科2年生が対象でした。内容は『開業支援・災害と鍼灸』。その中で“地域密着型鍼灸院を開業している者”として担当しました。本授業テーマは名前の通り、卒業して鍼灸師になってから開業するために役立つ内容を教えるもの。私のような個人開業鍼灸師から多店舗展開して従業員を雇う方、災害時のボランティア活動を行っている鍼灸師の先生、更には中小企業診断士の経営関係者も授業を担当します。私が東京医療専門学校在学中には無かった授業内容で、国家試験範囲外の、学校が学生に必要と判断して実施されるもの。私の学生時代から比べるととても手厚い対応だと感じます。

 

昨年に引き続いて授業を担当させていただきました。授業カリキュラムも昨年とほぼ同じで1回目がガイダンス、2~4回目は個人開業鍼灸師が担当します。私は4回目で“地域密着型鍼灸院”という括りです。去年と同じように午前中に昼間部鍼灸科、夜に夜間部鍼灸科と時間を空けて2コマの授業を1日で行いました。昨年は初めて90分の授業を一人で任されたため、昼間部鍼灸科の授業で、個人の感想として、非常に不甲斐ないことになりました。授業後に反省と自己嫌悪に襲われました。一度治療院に戻って資料を練り直して夜間部の授業に臨んだのでした。そのときは昼間部授業での課題を可能な限り改善しました。一番問題だったのは時間配分で夜間部の方は資料を作り込んで増やしました。その後は夏に同じ内容で東京医療専門学校鍼灸マッサージ科2年生を対象に授業を行いました。

 

今年も同じ授業テーマだったので昨年作成した資料を少し手直しただけで臨みました。少しとは言ったものの昨年の経験を踏まえて必要ないと判断した部分は削り、もう少し説明を加えようとする個所は内容を厚くしました。

 

昨年4月(鍼灸科)、そして7月(鍼灸マッサージ科)の授業から約1年が経過。その間に夏期東京オリンピック・パラリンピックがあり、新型コロナウィルス感染者拡大、冬季北京オリンピック・パラリンピック、ロシアのウクライナ侵攻といった大きな出来事がありました。これらの国内外の社会的変化に一個人の鍼灸院に影響があったのかを考えてみました。

私の住む、そして職場である地域、東京都新宿区は新国立競技場や都庁があり東京オリンピックの中心だったと言える場所。はたしてオリンピック前後で変化はあったのだろうか?。地域に影響はあったのか?。当院の数字(売上、患者数、平均単価など)を照らし合わせることや神楽坂や新宿の繁華街の商業施設の状況を加味して個人的に分析しました。特にはっきりとした相関関係は見えてきませんでしたが、やはり目に見える部分で経済活動が衰退し、そして復活の兆しが街並みからみてとれるとは考えました。

 

私は専任教員ではありませんし、定期的な授業を請け負う非常勤講師でもありません。授業準備に1年間を掛けられますし、掛けたとも言えます。改めて東京医療専門学校側が私に依頼したのなぜなのかを考えます

 

開業支援というテーマで個人鍼灸院の実態を生徒に知ってもらいたいというのが狙いであるのは確かでしょう。そしてそこに『地域密着型』という修飾というかフィルターを通す。他に2名の個人鍼灸院を開業している先生の授業があるのでその方々と対比できるように。また多店舗展開するグループ院との比較。

こういった見方を学校側が求める内容だと考えて、授業の流れを考えました。そして授業を受ける生徒さん側にとって有益になるもの(それは興味がある、参考になる、反面教師にするなど)にしないといけません。国家試験と関係の無い授業でありますから、人によっては無意味な時間だと捉えることもあるでしょう。その時点で私が考える一番良いものを出すように試みました。

 

当日、授業をしてみて。私が想定していた以上によく聞いてくれたという気がします。もちろん全員が全員前のめりということはないわけで、顔が上がっていない生徒さんもいました。それはこちらの問題であります。少なくとももっと重苦しい空気でやるかと思っていたので嬉しい誤算でした。またリアクションが良いから授業をよく聞いているとも限らないわけで、本当に思いを巡らしていると人は真顔になって表情が乏しくなります。リアクションが薄いからつまらないと感じているとは限らないという事は経験上分かっているので気持ちを強く持ちました。そして授業中は無反応に見えても、授業が終わった後に隣の生徒と授業内容について話をしている様子が見てとれました。

 

だからといって、めでたしめでたしとはなりません。

 

次は8月に同じテーマで同校の鍼灸マッサージ科で授業を行います。鍼灸マッサージ科は私が卒業した科。直の後輩になります。期間も空きますので授業内容をもっと改善しようと考えています。これまでの生徒さんのリアクションからあまりピンと来ていないと思われる内容をどうするか再考します。

そもそも学生さんと卒業して15年経過し開業している立場では見えているものが違います。2年生という、入学したばかりの右も左も分からない1年生でも、国家試験を控えて卒業後のことを真剣に考える3年生でもない時期の学生さんにとって、何が大切なのか。反対に今は全く参考ならならないと思っても、卒業してから絶対に役に立つだろうから伝えないといけない内容もあります。そして学校側がなかなか公的に(授業内容として)伝えられないことをするのが外部の特別講師としての役割でもあるでしょう。それらのことを踏まえて「授業内容はこれでいいのか?」という問いを8月まで持って内容を精査しようと考えています。

 

学生向けセミナーを自ら開催し実践と検証をしているので、その経験を踏まえてより良い(と思われる、本当に良いかはやってみないと分からない)内容を考えていこう。東京医療専門学校からの帰り道に頭に浮かんだことでした。生徒さんの(国家試験にも定期試験にも関係の無い)90分という時間を頂くわけですから、何かしら影響があるものにしたいのです。また頭を整理して数ヵ月かけて練り直していきます。

 

甲野 功

 

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