～２０２３年チャリティーマッサージの報告～

先日１０月１５日（日）に第９回チャリティーマッサージを開催しました。これは開業２年目から行っているイベントで、休業日の日曜日に特別に開けてマッサージ（正確には按摩指圧）を行いその売上全額を寄付するというものです。オリジナルの企画ではなく、最初はあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師になって就職した鍼灸整骨院で行ったもの。それから数年。修業先の職場を退職し、柔道整復師免許を取り、東日本大震災を経験、子どもの出産、鍼灸マッサージ専門学校教員免許取得を経てあじさい鍼灸マッサージ治療院を開業しました。開業２年目にかつて行ったチャリティーマッサージを復活させました。修業先のチャリティーマッサージは、国連が定めた「世界食料デー月間」及び世界食料デー（１０月１６日）に関連し、そこを寄付先にしたものでした。そのため毎年１０月の世界食料デーに近い日曜日に開催しております。

システムとしては休業日の日曜日に治療院を開け、一日予約を募ります。通常通りの按摩指圧コースの料金で３０分４０００円、６０分７０００円。按摩指圧を受けた参加者はその料金を募金箱に入れてもらいます。集まった料金は全額「新宿子ども食堂」さんに寄付します。現金手渡し。そのため、一切売上に関わるお金にならず、領収書を出しませんし、当院で計上することもしません。

回数を重ねるに連れて予約を取ってくれる方が増えてきました。毎年予約をしてくれる方も生まれました。普段は営業時間と合わず、日曜日に開催するチャリティーマッサージだと来ることができるという方。今年も真っ先に予約を入れていただきました。ここ数年はあん摩マッサージ指圧師や鍼灸師といった同業者の参加が増えてきました。知り合いがコンセプトに賛同して予約をしてくれる場合と、前から気になっていたところいい機会なので参加して話を聞いてみたい、当院を見学したい、という学生さんやキャリアの浅い方。あまりこの業界では個人でチャリティーイベントを行っている例がないので実態を知りたいという方。それとあん摩マッサージ指圧師免許を持っていて、かつ常時あん摩マッサージ指圧をしている術者の按摩や指圧を受けたことがないので体験したいという要望。私もそうですが鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の免許両方を持っていて普段は鍼灸ばかりという先生も割といるのです。そのためこのイベントが同業者の交流、情報交換の場になっているとも言えます。

当日は朝から大雨。久しぶりの本降りで気温も一気に下がりました。ついこの間まで真夏日だ、酷暑だと言っていたのに。雨で足元を濡らしてやってきました。最初は毎年参加してくれている同業者の方で、その後には鍼灸専門学校の進学を考えている方でした、お二人は面識があったので入れ替わりの際に挨拶と雑談をしていました。新型コロナ流行以降、減っていた現実のイベントでの交流が戻ってきたと思うものでした。そして当日、今日は開いていると知って対応できるかと問い合わせがありました。イベントの内容を説明し鍼はしないで按摩指圧のみ、寄付するので領収書は出ないという趣旨を納得してもらった上で飛び込み参加となりました。一般の患者さんで土曜日しか来院できないのでちょうど良かったです。その次はFacebook経由で予約を頂いた初めての方。同業者でかつ私と共通の趣味がありました。

合間にバナナを食べておきました。

午後は毎年参加してくださる同業者の先生とその配偶者。毎年、施術しているところを撮影してもらっています。按摩指圧の手技を見学し、また体験する。諸々の情報交換をする。私も新しい情報を得ることができています。少し息をついて最後の方。毎年９０分でチャリティーマッサージの締めになることが多いです。６０分の流れに慣れているので９０分になると時間配分に少々苦労します。どうまとめるか考えながら行います。

全ての予約７名が終わるとさすがに疲れました。ただほっとした安堵の方が勝りました。今年の寄付総額は私自身の寄付金を含めて５０，０００円。昨年の４５，０００円を超えることができました。始める前は今年は苦労しそうだと思っていたのですが、ふたを開けてみると盛況。年に一度、このイベントには集客というか宣伝に力を入れます。毎年微妙に宣伝手法を変えて試していますが、今回は少し手ごたえが感じられました。来年はあじさい鍼灸マッサージ治療院開院１０周年の年であり、チャリティーマッサージも１０回目。節目になります。チャリティ活動は継続が重要。できる範囲でやってきました。地道に積み重ねていきます。

改めましてご参加、ご賛同いただいた皆様、どうもありがとうございました。次回開催のときもよろしくお願いします。

甲野　功

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