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~2026年春六大学戦観戦~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2026年春六大学戦観戦
春六大学観戦 東京大学本郷キャンパス御殿下にて

 

 

先週の春東都戦に続いて学連の大会である春六大学戦を観戦してきました。春六大学戦は通称で正式には『第141回東京六大学競技ダンス選手権大会』といいます。東京六大学と聞くと野球でしょう?と思われるかもしれませんが学生競技ダンスにも東京六大学があります。野球と同じで構成校は慶応義塾大学東京大学早稲田大学立教大学明治大学法政大学です。この順番に何故だ?と思う方もいるかもしれませんが後で説明します。

 

学生競技ダンス連盟、通称“学連”。社交ダンスを競技として行う競技ダンス、それを行う大学の組織です。学連は全日本学生競技ダンス連盟があり、各地区ブロックがあります。地区ブロック最大なのが東部日本ブロックでその中に東京六大学東都大学があるのです。先週行われたのが東都大学学生競技ダンス選手権大会で今回が東京六大学。それぞれ春と秋に大会があるので春東都戦、春六大学戦と称します。六大学戦は今回で141回ですが、毎年2回行うので140年の歴史があるわけではありません。しかし70年の歴史はあるわけです。

 

私は東京理科大学卒で、学連に所属していました。学連生活が今の人生に大きく影響しています。自身が三流選手で終わった無念がずっと残っていて、競技ダンス選手の力になりたいという気持ちで今があります。特に学連選手は自分の過去をなぞるところがあり、限られた期間を真っ当してほしいと願います。例え留年しても学連は4年間と決まっています。どんな状態でも時間が経てば部歴は上がり立ち位置が進んできます。長いようで短い4年間を。

 

東京理科大学は東部日本ブロックで東都大学になります。そのため六大学戦は基本的に縁がありません。六大学戦を観戦しに行ったのは本当に数度で過去10年以上前に一度慶応大学まで行きました。今は無くなった制度ですが、シャドー選手といって母校で男女の人数差が出て組むことができない選手が他大学と組むことがあり、その際に女性側の大学に選手所属登録ができたのです。具体的にいうと東京理科大学の後輩男子が東京大学の女性部員と組み、東京大学所属選手として六大学戦に出場したのでした。現在は男性選手の大学に所属登録するルールなのですが、男女平等という考えからかある時期は女性選手の大学で登録できたのです。六大学の女子と組んだ場合、相手の大学に登録することで六大学戦に出場できます。六大学というくらいですから6校しか出場せず、出場選手数が少なくて入賞しやすいのです。参考までに先週の春東都戦では22校が出場。規模の違いが歴然とします。東京理科大学の男子選手が六大学戦にこぞって出場する時期があり、2名チャンピオンになりました。理科大生が六大学戦優勝。今では不可能な話です。その頃に後輩の応援で六大学戦に行きました。きちんと観戦したのはこのとき一度だけでした。

 

今大会の会場は東京大学本郷キャンパス御殿下記念館。六大学戦が頻繁に行われます。ここには現役時代にフォーメーション予選会で一度訪れた記憶があります。フォーメーション予選会も今は行われていない競技区分で、春の東部戦、秋の東部Ⅰ部戦に出場する権利をかけたフォーメーション競技の予選大会です。春は六大学戦が終わったあとに行うことが多く、東都大学の東京理科大は六大学戦が終了しそうな時間帯に会場入りして競技に出る準備をするのです。予選に出場したらそのまま帰宅。一度だけ会場を使った記憶があります。約30年ぶりに訪れた馴染みのない会場でした。それよりも東京大学附属病院の前を通ったことの方が印象的で4年前に蜂窩織炎で救急搬送された先がこの東大病院でした。金曜日の深夜。深夜の救急外来に口腔外科の専門医がいたのが東大病院。このときは、さすが国立大学と感心しましたし、都心部に住んでいて良かったと心底思いました。コロナ禍で救急車が来ないという時期でしたし。その後もしばらく通った東大病院。健康の大切さと、あの時の人生のピンチを想起させました。

 

なぜ馴染みのない六大学戦に出向いたかというと今来院している学連選手が出場するからです。新年度となり来院している、してきた選手はだいたい六大学の選手になりました。今回の六大学戦に向けて調整に来た選手が複数名いたこともあり、実際の競技を確認しようと会場にいきました。動画ではなく現場でパフォーマンスを確認する。これが大事です。また競技会の雰囲気や時代の流れを知っておくことも仕事に繋がります。春東都戦のときもそうでしたが、今年から10種目戦に移行し約30年ぶりの大きなシステム改正となりました。まだ手探り状態の六大学戦。今後を占う意味で重要な大会です。

私が入部する前のことで定かではないのですが1995年にパソドブレが正式導入されました。競技ダンスは2カテゴリー、各5種目の合計10種目で競われます。学連の創設時は2種目くらいしか競技会がなかったそう。戦後の話で私も詳しいことが分かりませんが。最初はモダン(現在はボールルームというのが一般的)だけ。ワルツ、タンゴくらい。そのうちモダン4種目(ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ)になりラテン種目(チャチャチャ、ルンバ)が導入されていきます。参考種目から正式に種目となったのがラテンのパソドブレです。これで8種目になりました。私が入部した時は8種目でした。そして今年ヴィニーズワルツとジャイブが正式に東部日本ブロックの選手権大会(レギュラー戦)に導入されたのです。既に一部の大会では導入されていたのですが、今年から完全に10種目に。数年前から検討されていたものですが、遂にという感じ。アマチュアやプロフェッショナルの競技会ではヴィニーズワルツとジャイブは最終予選や準決勝戦といった勝ち上がったところから導入させる種目です。特別種目という感じ。そのせいか学連では導入されていませんでした。競技会の時間がかかるという事情もあったことでしょう。それがアマチュア戦でも通用するように、そして図らずも新型コロナの影響で部員数が激減してしまった影響もあることでしょう、10種目戦になります。

大きな違いとして、学連では単科戦がレギュラー戦の基本。1種目ずつで順位をつけます。全日本選抜だけが5種目総合であとの東部日本ブロックのレギュラー戦は全て単科戦なのです。春東都戦もそうでしたが、今回の春六大学戦でもヴィニーズワルツとジャイブが1次予選から行われました。そして決勝戦ではファイナルソロといって1組ずつ踊ることも実施。他の競技会ではないシステムです。

 

今回の10種目導入において、エントリー方法を模索している状況です。

春東都戦では選手数が多いこともあり、各大学10種目で1種目につき2組までエントリー可能、1組につき2種目まで出場可能という方式にしました。10×2で20組が最大で出場できます。しかし上級生はほぼ1組で2種目出るので実際には多くても10組強になるでしょう。これにより春東都戦ではヴィニーズワルツとジャイブに2年生が多数出場することになりました。あまり練習しない新2種目よりも練習を重ねてきて既存の種目を上級生は優先したところが多い。エントリー数が少なかったこともあり、ヴィニーズワルツとジャイブでは2年生が決勝入りしました。従来の春東都戦ではありえない状況。余談ですが母校の東京理科大は2年生がどちらも決勝に残ることで点数を稼ぎ、団体成績6位というここ数年でとても良い結果を残しました。

対して六大学戦は選手1組が最大2種目に出場できるのは一緒ですが各種目3組まで出すことができます。そうしないと2×6で各種目12組しか出場しません。ベスト12が準決勝なので出場選手全員が最初から入賞が決まってしまいます。3×6にして最大18組が各種目エントリーするようにしています。六大学戦は1次予選落ちか入賞かの2択なのです。この春六大学戦では特例で各大学3組まで3種目出場を認め、かつ3種目目はヴィニーズワルツとジャイブしなければならないというルールにしました。これにより各大学の上級生、エース級がこぞってヴィニーズワルツとジャイブにエントリーすることになりました。普段は2種目までのところ、特別にもう1種目出られるわけです。春東都戦とは対照的に4年生、3年生が多数エントリーしました。10種目中ジャイブが一番エントリー数最多に。春東都戦ではヴィニーズワルツとジャイブは1次予選が全員上がりました。エントリー数が少なくて。その反動かこの春六大学戦ではパソドブレのエントリー数が12組。全員入賞となっていました。

 

ここ数年の六大学戦で部員数の問題がずっと付きまといました。新型コロナの影響で部員数が激減したのはどこも同じ。東都大学でも複数の大学が廃部となりました。それでももともと30近くあった東都大学はまだまし。6校しかない六大学ではよりシビアです。廃部寸前くらい部員数が減った大学があり、実質5大学、あるいは4大学しかまともに活動できていないという状況がありました。今年になって六大学どこもかなり人数が増えましたが2019年以前と比べるとまだまだ少ないです。そこに10種目となり種目のエントリーを埋めることができない大学もあります。東都大学でもそれは同じですが。今後部員が増えていけばレギュラー戦出場枠が増えることはチャンスになります。反対に誰でも大会に出させないといけないという環境も現状あるのです。

6月に行われる東部日本戦(春東部戦)は東都大学と六大学が参加します。ここでのヴィニーズワルツとジャイブのエントリー方法がどうなるか。東都方式にするのか六大学方式にするのか。それによって各大学の作戦が変わるでしょう。今年から東部Ⅰ部校・Ⅱ部校制度が復活し、春東部戦での団体成績12位以上がⅠ部校となります。新型コロナで消えていた制度が復活するので団体成績がよりシビアになっていきます。

 

春六大学戦の内容に話を戻します。応援している選手はそれぞれのパフォーマンスを発揮しました。本業として身体面からどうサポートするのかを考えつつ、動きを研究しました。その過程で感じたことは周囲の成長が早いこと。昨年までの成績通りにはならず、数ヵ月で入れ替わりがありました。春東部戦でも感じたことですが、わずかな期間で上達する選手がいて。10年前と比べても、いや3年前に比べても、学連選手の上達スピードは速くなっている気がします。チャンピオンが変わっていく。圧倒的に突き抜けていると思った選手がそれなりに見えてくる。他が追いついてくる。そのスパンがかつては数ヵ月かかったように感じましたが、今は数週間やあるいは1週間でも。更にレギュラー戦の種目が増えたことで単純にやることが増えました。限られた期間でどう効率よく練習して上達に結びつけるかも大事になります。もう翌週には前期新人戦が行われ、3年生の中で順位が変わりそうに思います。

冒頭に紹介した東京六大学の順番は今大会の断端成績の順位の順番です。前回は東京大学が団体優勝しましたが今回は慶応義塾大学が優勝。種目ごとで慶応義塾大学の選手が東京大学を上回る結果が多かったのです。私の事前予想では今回も東京大学の団体優勝でしたが当たりませんでした。

 

2週に渡って春東都戦、春六大学戦を観戦しました。決戦ともいえる6月の東部戦はまた結果が変わりそうです。

 

甲野 功

 

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