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~東新宿で東洋医学について語るBAR~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 東新宿で東洋医学について語るBAR
東新宿で東洋医学について語るBAR No.6 が開催されました

 

 

都営大江戸線東新宿駅から徒歩数分歩いたところにある「Bar Layover」で開催された『東洋医学について語るBAR No.6』に参加しました。

 

新宿バー 1日店長バーLayover(レイオーバー)|常に1日店長募集!

 

『東洋医学について語るBAR』とは、その名前の通り東洋医学について語りあうイベント。1日店長ができるバーを主催者の漢方に興味があるエンジニアのヒハラさんと鍼灸マッサージ師のゆうせい先生によって不定期に開催しています。蒲田で始まり回数を重ね、昨年は日暮里で開催されました。私は何度か参加しています。

今回はヒハラさん、ゆうせい先生の他にお腹のマッサージ師ぱち先生、病棟勤務のあん摩マッサージ指圧師・作業療法士まめねこ先生が主催しました。

 

場所が東新宿。都営大江戸線東新宿駅から歩いてすぐ。もうあじさい鍼灸マッサージ治療院からとても近く、徒歩圏内です。当日は自転車で行きましたが。

余談ですがこのバーのことを知らない状況で、たまたま当院の患者さんに紹介されて来院したのがバーのオーナーでした。雑談中に新宿でバーを持っていると聞き、今度東新宿の方で東洋医学関連が集まるバーがあるんですよ、と私は話。名前を確認したらまさかの患者さんのバーでした。あまりの偶然に驚きました。

 

私は酒が飲めない体質ですからバーという場所に縁がありませんでした。この東洋医学について語るBARが無かったら一生中に入ることはなかったかもしれません。蒲田、日暮里に続いて人生3度目のバー入店でした。

『東洋医学について語るBAR』はヒハラさんとゆうせい先生が固定でその都度主催メンバーが入れ替わるところがあります。そして開催に流れがあるようです。前回の日暮里での『東洋医学について語るBAR』は昨年9月に初開催された『あましフェス2025』に参加したメンバーが中心になって開催され、『あましフェス2025』からの流れで。今回も今年5月に開催された『あましフェス2026』でヒハラさんが前夜祭で『東洋医学について語るBAR』についてスライド発表したこと、またぱち先生のスライド発表をしたことの流れがありました。モニターがあるバーを探してスライド発表の時間を作りたいという主催者の希望。過去には『東洋医学について語るFIRE』と称したバーベキューイベントもありました。突然ではなく人の気持ちが動いて賛同者が現れ行動に移すと、イベントが現実に行われます

 

今回も事前予約で満席という状況でした。約20名が参加したといいます。私はPTAの会議が終わって18:30頃に会場に到着。イベント自体は18:00からでした。参加者に獣医師さんがいらっしゃいました。また過去に当院へ学生ペア割で来院した鍼灸マッサージ学生さん。その後も続々と入場してきます。半分以上は面識のある方々でした。『あましフェス2026』以来で会う先生、Zoomミーティングで一緒になったが対面するのは初めての先生も。他にもSNS上で存在を知っていた人。ああ、あの人(アカウント)ですか、というのが今のオフライン(現実の、オンラインではない)イベントの常です。

 

これまでの『東洋医学について語るBAR』との違いはスライド発表の時間を設けたこと。最初にヒハラさんが『あましフェス2026』のときと同様に自己紹介と本イベントの説明をしました。ヒハラさんの人脈で参加者が集まるところがあり、獣医師や医師が参加したのもヒハラさん関連なのでしょう。続いてぱち先生が腹診とお腹の施術についてスライド発表をしました。鍼灸師には当たり前の腹診。東洋医学特有の腹診で、西洋医学の腹診とはことなります。私が座った卓には獣医師さんと学生さんがいたので興味深く耳を傾けていました。スライド発表の合間に、腹診と脈診について私が少し話をしました。脈診には脈状診と六部定位脈診がある。腹診は日本で発達して中国ではあまり盛んではない。動物ではお腹をみるのが難しいというので背候診という背中でみる方法もありますよ。余談や質問に答える形でお話しました。

 

そして途中から参加したまめねこ先生のスライド発表です。まめねこ先生とは(調べたら)2019年にあじさい鍼灸マッサージ治療院で主催したイベントに参加してくださり対面しています。病棟勤務ということもありSNSに顔も本名も出していないので業界内では非常にレアな存在です。これも余談ですが2019年に私が主催したイベントが始まる前の時間にあん摩マッサージ指圧師を目指すプレ学生さんが相談に来ていました。これは良い機会だとまめねこ先生に母校の話をしてもらいました。結局そのプレ学生さんはイベントにも参加して鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師に囲まれて私の話を聞くことに。その後の打ち上げにも参加。そしてあん摩マッサージ指圧専門学校に入学し、卒業。就職して前回の『東洋医学について語るBAR』に参加しました。そんなエピローグもありつつ、まめねこ先生とは7年ぶりの再会です。当時と印象が変わっていて最初は気付きませんでした。

 

まめねこ先生はあん摩マッサージ指圧師・作業療法士として病棟で働きながら手技療法を行っています。その経験を話してくれました。特に力を入れていたのがSOAP形式でのカルテ記入について。SOAP形式というのは医療機関で用いられるカルテの記入方法です。まめねこ先生はあん摩マッサージ指圧師はこれができる人が少ないということを述べていました。私もかなりSOAP形式でカルテを書きました。それは私が出た鍼灸マッサージ専門学校の呉竹学園が非常に力を入れているところだからです。呉竹学園は今年創立100周年を迎える歴史ある学校ですが、現理事長は医師であることもあり、医療機関で働ける鍼灸師育成に力を入れています。理学検査、現代医学的な病態把握を必須しており、現在の大宮校校長である齊藤秀樹先生はよく「バイリンガルたれ」と話しました。これは東洋医学と西洋医学を翻訳して他のコメディカル(医療従事者)と会話できるようになりなさいという教え。医療機関で働く際に鍼灸師の言葉や文化で押し通すようにしないで東洋医学を西洋医学で分かる言葉にする。カルテ記入はまさにそれです。私は呉竹学園の鍼灸マッサージ教員養成科に進学し、より詳しくSOAP形式のカルテ記入を授業で学び、臨床実習で毎日実践しました。この経験は教員養成科卒業後に地方の医科大学付属病院で勤務するときにとても役に立ちました。電子カルテで病院の全スタッフが閲覧できる環境でSOAP形式で入力しないといけませんでした。まめねこ先生が実際に記入したものをスライド発表しました。

 

まめねこ先生の取り組みは貴重でした。そもそも病棟勤務のあん摩マッサージ指圧師が少なく、話を聞く機会がほとんどありません。そして術者がプレゼンテーションすると、多くが”その人が何をしたのか(そして得られた効果)”にフォーカスしてしまうもの。この手技をしました、治りました、だから効いたという通称「3た報告」が多い。これでは医師をはじめ他職種の医療従事者に相手にされません。呉竹学園理事長の坂本歩氏(医師)はインタビューでこれに近い苦言を呈していて、『「医者が鍼灸を理解しない」という声はよく聞きますが、「医者に理解させるように努力をできているか」といえば、まだまだこれからかなと感じます。』と述べています。これはあん摩マッサージ指圧師にも通じることでしょう。

 

ハリトヒト。 インタビュー

鍼灸は生活に根づくもの。確かな技術でもっと外へ/呉竹学園理事長:坂本 歩

 

病棟で話を聞いてもらえるカルテ記入をする。そのためにはとにかく書くしかない。まめねこ先生の言葉は実体験を伴っているし、私も大いに納得できるもの。

 

スライド発表のあとはフリータイムで参加者が入り乱れて会話をしていました。まめねこ先生の発表で質問したい人が集まり活発な議論が行われていました。たまたま学生競技ダンス経験者が4名いて、その先生と私はダンスのことを話しました。初めましてと名刺等を交わして情報交換をしたり、既知の先生と近況報告をしたり。

そこで感じたことはパワハラ、セクハラ、アルハラといった下品なことが全くない空間だということ

酒が入る席だと冗談とかいじりという形のきつい・汚い言葉が出たり、大きな声が出たりするもの。酔いもありますから。酒飲みはもっと酒を飲みましょうと周りに変に勧めることも。私は酒が飲めない体質で全く飲まないのでそういうことに敏感です。酔うことがないわけですし。この『東洋医学について語るBAR No.6』には大きな声を出したりオーバーリアクションで騒ぐという様子がなく、非常に社交的な交流や情報交換がされていました。思うに最初に女性の先生がスライド発表をしたためなのでは。雰囲気がアカデミックになったのではないかと感じました。

 

私はお酒を楽しむということがないのでこのような場に行くのは人脈形成、情報収集、交流、新規の出会いなどを期待します。そんな私がとてもいい空間だったなと思う『東洋医学について語るBAR』でした。前回の日暮里編でも触れましたが、日本を代表する経済学者の野中郁次郎先生もBa(場)の大切さを説き、仕事はバー(BAR、Ba、場)で生まれるといいました。そのことを体感する“場=BAR=バー”でした。

 

甲野 功

 

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