開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~他人(ひと)に神楽坂を紹介する理由(わけ)~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 神楽坂で皆吉先生と
神楽坂ルブルターニュで皆吉先生と

開業を決めると、あるものを数えるようになる。

雇われの身でいてくすぶっていると、無いものを数える。

 

どこかに雇われて、受け身のときは不平不満が多い。無いものを数える。


もっと家から近ければ。

もっと給料でないかな。

何で機材が無いのか。

もっとましな人を雇ってよ。

休みが無くて何もする気が起きない。

 

嫌な部分がたくさん見えてくる。
毎月安定した給料が出ることのありがたみを忘れてしまう。じゃあ、転職するなり、独立するなりすればいいじゃないか、と考える。
すると

経験が足りない、

技術が無い、

知識が少ない、

コネが無い、

資金が無い、

実績が無い。


無いものばかりを数えて行動しない理由をつくる

 

独立して開業することを決意した。

すると、

毎月給料が出るだけでもありがたい、

治療をする機会があるだけまし、

患者さんが来てくれることが幸せ
恵まれている環境を実感し始める


鍼灸師の資格がある、あん摩マッサージ指圧師の資格もある、更には柔道整復師だって持っている、結婚して嫁さんがいる、両親が健在で実家が残っている、住む家もある、リラクゼーションからクリニックまで色々勤めた経験がある、本当に効きましたと治療を感謝されたことがある。
今まで培ったこと、周囲にあるもの、これまでの経験、それと成功体験。

前向きに物事を見るようになり、あるものを、持っているものを数えるようになる


決めた以上、そうしないと不安でしょうがない

 

産まれてから今までずっと東京都新宿区。この新宿区をどう捉えるか

 

東京23区中、犯罪発生率ワースト1位。10名に一人は外国人。自然のないコンクリートジャングル。アジア一の歓楽街歌舞伎町がある。
悪く考えればいくらでもある。

 

日本の中心東京都、その中心23区、更にその中のトップが新宿区(諸々データを総合した結果)。新宿駅の乗降者数は世界一。外国人も単身世帯もずば抜けて多いダイバーシティな区。保育園新設に反対など起きない子育てに有利な区。
良い方に捉えればいくらでもいえる。

 

ずっと新宿区民だから新宿区という土地を受け入れるしかない。まして新宿区で開業するならば。

そうなったときにアピールポイントが神楽坂


家から一番近い観光地。出た大学は東京理科大で本拠地神楽坂は青春の土地。関東でも有名な人気スポット。
これを使う手はない。

 

実際にあじさい鍼灸マッサージ治療院に来たことがある人は分かるが、そこまで神楽坂に近くはない。歩くと15分はかかる。
それでも電車やバスに乗る距離ではないから、人気に思いっきり乗っかることにした。牛込柳町駅といってもピンとこないが神楽坂と言えば、あーとなる。
遠方に住む人には、「神楽坂が地元、神楽坂に近い」をアピールして神楽坂をまず好きになってもらう。あわよくばうちの方まで来てくれれば幸い。そのような思考に至った。

 

最終的には甲野功とあじさい鍼灸マッサージ治療院がひいきにしてもらうことだけど、牛込柳町駅界隈に興味がある、神楽坂に来てみたい、新宿区は物騒なところなようで面白い場所もたくさんある、と広げて考えてしまおう
引きになるのは神楽坂

新宿区では「新宿」のイメージが強すぎる。

牛込柳町は知名度が無さすぎる。

ちょうどいいところが神楽坂。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院を開院する前から、機会があるたびに、ひとに神楽坂を紹介してきた。

教員養成科の同期たち。

妻の知り合い。

沖縄から帰ってきた鍼灸師(=つまり山川先生)。

などなど。
神楽坂の魅力を知ってもらいまた来たい場所になるよう努める。それが巡り巡って最終目的(つまり、あじさい鍼灸マッサージ治療院や甲野本人のファンになること)に近づくかもしれない。


また既に行っていることだが、電車に乗ってわざわざ来院される常連の患者さんたちには神楽坂のお土産を渡す。そのために神楽坂のお店はチェックしておく。ブログで紹介していく。

 

 

先日、一度しか会ったことがない鍼灸師、ミナヨシ先生を神楽坂に招待しお茶をした。

当初新宿で会う予定だったが神楽坂に変更。来たことがあるかは知らないが、新宿より神楽坂を好きなってもらいたい。なお、治療院から近い方がこちらとしても楽という事情も(本音)


図らずもミナヨシ先生、神楽坂は初めて。テレビや雑誌でしか知らない神楽坂の目抜き通りを上っていく。表から少し石畳の道を中に入ったお店に到着。そこは日本で最初にガレット(そば粉のクレープ)を始めたフランス料理店、ル・ブルターニュ


神楽坂はかつて日仏会館が近くにあった関係で、フランス人が多く住む街。フレンチのレベルがとても高い土地柄。その中で特にも有名な店である。

 

おっさん鍼灸師二人で入るには完全な場違い甚だしい店だ

 

店内にはインスタ映えを狙った若い女性客が多数いる。オーダーを取るとフランス語で伝える店員。ミナヨシ先生、初めて目にするガレットに何を思ったのだろう。

 

この店を選んだのにはもちろん理由がある。まず14:00集合だったのでランチタイムが終わってしまっている。神楽坂一番のおすすめ鳥茶屋が閉まってしまうのだ。そうなると神楽坂を象徴するようなカフェタイムを演出したい。
思いついたのが茶寮かこのお店(鳥茶屋も茶寮も私がひとに勧めたい名店ですよ)

歴史的な背景、ガレットなる聞きなれない料理。少し奥まった場所にあるお洒落なお店。ミナヨシ先生が女性を誘うならここにしておけば大丈夫という選択だ(誘うかどうかは知らないが)。


なるべく普段と違う場所に訪れることで神楽坂の印象が強くなるし、誰かに話したい、勧めたい、うんちくを垂れたい、という気持ちを狙っている

 

開業鍼灸師(雇われでも一緒だろうが)にとって美味しいお店を知っていることは女性患者さんに対してとても有利である。院のホームページには地元だからこそ知っているスポットから有名スポットまで地域のおすすめ情報をブログに載せている。こちらに引っ越してきたばかりの患者さんに好評であるし、他の土地から来る方には治療院に来院するのとセットで地域をめぐってもらえれば幸いだ。

 

ミナヨシ先生との会話内容はもちろん伏せるが、こちらが送った言語化していないメッセージを少しでも感じてくれれば良かったと思う。次の予約があったため帰りを急いでしまって申し訳なかった。ちょっとした答え合わせの意味もこの文章にある。

 

また、神楽坂は今でこそ東京有数の観光名所となっているが、以前はさびれた街だった。かつて花街として栄え、故田中角栄が足繁く通った土地。その後は廃れていく一方で街に活気が無かった。今では考えられないが、子供の頃は結構汚い通りだった。
流れが変わったのがドラマ「拝啓、父上様」から。名脚本家倉本聰が神楽坂を舞台にしたドラマで、主演が嵐の二宮和也氏。意図的に神楽坂を美しく映す演出と大人気アイドルのおかげで大ブームが訪れた。嵐ファンは聖地巡礼とし、女性客が多数訪れるようになった。

 

神楽坂の素晴らしいところはブームを一過性に終わらせず持続させたこと点を線に変えた


新しいお店がどんどんオープンし、看板も出ていなかった老舗料亭は入りやすく変わった。複雑な路地裏は街歩きの楽しさを提供する。実力がない店は淘汰させられている。
ドラマブームから随分時間が経過しているが勢いは衰えず成長を続けている街が神楽坂だ。降ってわいたチャンスを持続的なものにしてきた街を紹介したかった。

これは鍼灸業界に繋がることではないかと考えている。

 

いつかあじさい鍼灸マッサージ治療院がある地域も牛込柳町駅も敢えて訪れる場所にしたい。神楽坂ブランドに頼らず牛込柳町ブランドを構築できればと思っている。
地域密着開業治療院として、他人に神楽坂を紹介する理由がここにある。

 

甲野 功

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