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~地域散策 神楽坂茶寮~

現在の実質アイドルグループの頂点と言える「嵐」の相葉雅紀さん主演の連続ドラマ「僕としっぽと神楽坂」が放送されています。
ドラマの影響で神楽坂に訪れる人が大幅に増えることが予想されますし、すでに増えているようであります。

 

ドラマの影響、特に嵐ファンの影響はとても大きく、同じく嵐の二宮和也さんが主演を務めたドラマ「拝啓、父上様」(2007年放送)のときには、比喩ではなく本当に当時の神楽坂を変えてしまったと言って過言ではないでしょう。かつての花街、寂れた神楽坂を復活させ、更に大きく飛躍させました。ドラマ放送以前は、ここまで活気がある街ではなかったことを地元民として記憶しています。

 

これから更に人が押し寄せるであろう神楽坂で、カフェと言えばどこですか?と問われればかなり高い確率で答えるのは「茶寮(さりょう)」ではないでしょうか。
正式屋号は「神楽坂 茶寮」(以下、神楽坂茶寮と表記)。古民家を改装したカフェで、最も観光客が考える神楽坂のイメージに合致したカフェではないでしょうか。


その神楽坂茶寮を紹介します。

 

神楽坂は最初に書いた通り、ドラマ「拝啓、父上様」が放送される以前は、ここまで賑やかな街ではありませんでした。いわゆるお洒落なカフェは少なかったです。
昔ながらの常時喫煙可能な純喫茶やチェーン展開をしているリーズナブルなカフェ(ベローチェや珈琲館など)があるくらい。椿屋珈琲や上島珈琲といったお洒落路線のカフェチェーンが出店してきたのはドラマ放送後の神楽坂が活気を戻してきた後のこと。


神楽坂でお茶をしようかな、となっても“いわゆる神楽坂らしい(観光客がイメージしているような)”カフェというのは神楽坂茶寮くらいでした。そのため、神楽坂に来たら神楽坂茶寮でお茶をすることはとても納得感があり、初めての人に対して紹介する、神楽坂を象徴する場所の一つです。

 

神楽坂茶寮は飯田橋駅から坂を上りきり、毘沙門天を越えて大久保通りに出るやや手前、少し横道に入ったところにあります。
初めて歩くと見過ごすような場所です。石畳の路地裏にあるわけではありません。
しかし、いつもお客さんが並んでいるので少し横道に目を向けると目立っています。


週末は並んでいないことが珍しいくらい人気があります。それも若い女性に。何度も行ったことがありますが、私一人で神楽坂茶寮に入る勇気がありません。それくらい女性客が多いのです。
今では支店やグループ店舗が増えているようですが、神楽坂にあるお店が本店であり、立地や建物を含めて唯一無二の存在ではないでしょうか

 

コンセプトは和カフェ。抹茶や小豆などの和のものを洋風にアレンジしたメニューが特徴です。和三盆のケーキや抹茶を使用したパフェなど。日本茶も紅茶もこだわっていますし、食器も和のテイスト。古都神楽坂のイメージにとても合っています。



よく指摘されることですが、同じ花街である京都祇園と神楽坂は雰囲気が似ていると言われます。神楽坂茶寮はまさに京都にありそうな雰囲気なのです。このような和テイストを前面に出しながらも気軽に入れるカフェというのは神楽坂にほとんどありませんでしたから、若い女性をはじめとした街歩きをする人々に当たったのでしょう。

 

なお、味についてはかつて神楽坂に住む人からいまいちだという評判を耳にしたことがありました。神楽坂茶寮は小豆の味が悪いというもの。神楽坂には五十鈴や梅花亭といった和菓子の老舗専門店が多いので、職人がその場で作る味に馴染んでいる人には納得できないうこと。お洒落にして若い人に受けているけれど味は誤魔化せない、と言わんばかり。長らく神楽坂でお店を営んでいる人の意見で、厳しいながらもそれが神楽坂という土地なのだろうと思いました。


その話を聞いたのは5年以上前でしたが、今は確実に味が良くなっていると感じています。結婚当初から妻と行っていますが、最近は以前よりも美味しくなっているねと話します。人気に胡坐をかかず改善しているのでしょう。神楽坂で、しかも和で、勝負する以上、逃げられないこと。努力していると感じます。

 

私が神楽坂茶寮を一番気に入っている点は内装です。インテリアから設備からイメージが抜群に良いのです。

古い民家を改装したためでしょう、木の柱が店内にあり、正直邪魔です。従業員も歩き辛いと思います。それでもその柱が不思議な空間を演出しており、何とも言えない景色を作っています。
奥には階段状の木製の棚があり作品が飾られています。それを木の柱が参道のようにし、まるでご神体のような感じにしています。

 

 


店内は敢えて暗くしており、日本古来の陰翳礼讃(いんえいらいさn)を象徴しているかのよう。飲食店では料理が美味しく見えるようにライティングをするのですが、敢えて薄暗くしています。窓から入る日の光がより店内の暗さを目立たせます。このことが、まるでお寺の中にいるような感覚になるのです。

 

 

神楽坂茶寮はテラス席もあるので、この季節はまだ寒くなく、明るい日のものとでお茶をすることができます。それでも敢えて暗い店内を楽しむことを私は勧めます。商業ビルでは表現できない場の空気があるのです(小1の娘を連れて行ったときは暗くて嫌だから外がいいと言われましたが)。


そこにいると、それこそ何か京都に来たような感覚になり、自宅から歩いていける場所なのに、まるで旅行に行ったかのような非日常を感じることができます

 

内装の良さに目を奪われがちですが、裏にまわると建物自体が古くて年代を感じさせます。まだこのような建物が神楽坂に残っているのか、と思うほど他からは浮いた存在。目抜き通りに面していないからこそ建物が残っていたのでしょう。昭和の遺物のような建物が、あのようなお洒落な和の空気を醸し出す要因なのでしょう。

 

 

 

 

週末や休日は並ぶことを覚悟してもらうのですが、神楽坂を代表するカフェの一つだと思いますので、訪れてみてください。

 

甲野 功

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