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~とにかくノートに書く~

振り返ると鍼灸マッサージ柔道整復教員養成科と医療従事者の専門学校を進んできた足かけ10年でした。その学生生活、どれも学科の成績がとても良い方でした。


その理由が一つはペルソナ勉強法と名付けた、具体的な誰かを想定してその人のために勉強するというやり方を実践したこと。それともう一つ成績が良かった理由が挙げられます。
それはとにかくノートに書くことでした。

 

とにかくノートに書く

 

専門学校時代の仲の良い同級生はみんな口を揃えるでしょう。

甲野は異常にノートを書いていた、と。

 

私の勉強方法の基本ですが、授業で渡されたプリントは全て手書きでノートに写してしまいます。そしてプリントは捨てる。それをずっと続けていました。


授業中、先生が話したことをプリントにメモをします。それを自らのノートにまとめながら、原則一言一句全て書き写していきます。その際に重要と思われる部分には色を付けて書きます。大体の目安として再重要度は赤、次が青、それ以下は緑、オレンジ、ピンク、紫、など分けています。個人的にカラフルな方が好きなので色をふんだんに使います。

 

一言一句書き写すので文章の誤字脱字もよく発見できます。間違っていなくとも日本語がちょっとおかしいな、と思うところは自ら書き換えてノートに書いていきました。

 

学ぶ分野の関係で筋肉や骨格、内臓などの人体の絵も散々描きました。トレースして下描きをして線を太くし陰影を入れて行きます。


もう漫画家の下描き、ペン入れのような作業です。渡されるプリントのほとんどがモノクロコピーですので、絵を仕上げる際には好きに色づけてします。細かい神経や血管の絵は色分けした方がプリントよりも分かりやすくなります。

 

どうしても自らの画力で再現できないもの、例えば皮膚疾患のカラー写真などは、プリントを切り抜いてノートに貼り付けます。例外を除いて絵も描くので、ときに漫画家のような心境になることもあります。あと何ページ残っている、、、、というような。

 

レイアウトも自在に変更することができます。プリントでは絵と解説が離れていて読みづらいことがあったとしても、ノートにするときは自由に変えることができますから、同じページに変えたり掲載順番を敢えて入れ替えたりします。

 

このように自らオリジナルのノートをひたすら作る作業をします。それをすることでプリントに書いてある内容を支配できる感覚になるのです


私は理科系出身であり、記憶科目が苦手でした。記憶していなくとも数式を解くことで答えが導き出せることが理系科目の良いところ。暗記していなければどうにもならない科目は嫌でした。
鍼灸にしろ、柔道整復にしろ、医療系の勉強はまず基本は暗記からです。全身の筋肉、神経、骨、内臓、血管、覚えた上での話です。知らなければ覚えていなければ先に進みません。


ひたすら記憶することが苦痛で仕方ありませんでした

 

そのような心境でありながら、ノートに書き写していくと段々と頭に残るようになります。目で見るだけでなく手を動かして書いているわけですから。
骨ひとつにしても骨自体の名称は最低限で形、突起、凹み、面、形状など色々覚えないといけない名称があります。それを絵に描くことでデザインが頭に入り、突起を描くことで嫌でも印象に残ります。
複雑な内臓も骨格も絵に描くことで「支配できる」ような感覚になるのです。

 

難しい記述も一度は自らの手で書いたという経験があるので、後でノートを読み直す気がおきます。
こんなこと書いたっけ?と思うこともありましたが間違いなく自分の手で書いているので、日記を読み直す感覚で向き合うことができます。あの頃は理解しないで書いていたけど、今読み直すと分かるな、という気づきがあるものでした。


また色分けしているので試験直前になると色がついたところだけでも覚えておこう、と追い込んだものです。試験でヤマが外れたときの心理的影響は大きかったですが。

 

このようにノートをひたすら書く(描く)ことで成績が良かったのですが、この方法をひとには勧められません。


理由はとにかく大変だからです。

 

時間はかかるし、腕は疲れてくるし、同じ体勢でいるので肩は凝るし。効率が良いかと聞かれればあまり良くはないでしょう。この方法を他人に勧めることはしませんし、誰も真似はしません。かなり辛いです。

 

ノートをとにかく書くには授業中からやらないと間に合いません。授業を聞きながら既に受けた授業のプリントをノートに書いていきます。過去のプリントをノートに書きながら授業を聞いて先生の言ったことを殴り書きでメモしていく。もちろん内容を理解しようとしながら。一度に複数の事を同時並行で行わないといけません。こういうことができるのは私自身の特性によるものでしょう。ハーバード大学卒の芸人パックンも同じような勉強方法を学生時代していたようです(テレ東の番組での発言より)。

 

この勉強方法は中学時代からです。年季が入っているわけですね。
中学2年生くらいまで勉強が苦手だった私は、とにかく書いてみると頭に入るということが分かり、愚直に書くようになりました。それは高校に入っても大学に入っても一緒でした。
特に東京理科大学では授業の進みが速くてしかも日本語とは思えない内容なので、黒板の数式をひたすらメモして後で清書しながら理解をしようと努めました。それでもあまり理解できないままでしたが。


理科大の経験から専門学校の授業ならば、授業を聞くとノートを書くことを同時並行に行うのはそれほど苦になりませんでした。

 

授業以外でも空いた時間はノート作成に時間を取られました。時間と忍耐力をとても使うので簡単ではありません。
それでもやり終えればかなりの部分が頭に入っていますし、今でも残っています。
国家試験を終えたら全部忘れちゃうよ、と先輩に言われたものですが、私の場合反対に忘れた内容は少ないです。


そして完成したノートは財産になりますから見返すと、あの当時頑張った証になるので力になります。ブログに引用する資料も自分で書いたノートなので版権を気にすることなく出すことができますし。

 

努力は裏切らないと言います。ノートを書くことはデジタルが発達した現代には効率が悪い行為かもしれません。ですが患者さんの前で唐突の質問に答えられるのは、ひたすらノートを書いてきた賜物でしょう。

 

甲野 功

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