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~台風後の箱根へ

あじさい鍼灸マッサージ治療院 紅葉が始まっている箱根
紅葉が始まっている箱根

 

先月の超大型台風19号。あれからひと月が経ちました。
我が家は、事前にも接近した当日にも相当な警戒をしましたが、幸いなことに大きな被害がなく過ぎ去りました。しかし他の地域では甚大な被害を受けたところが多数あります。

 

身近なところで箱根です。

 

箱根は観測史上最大の雨量を計測し、箱根登山鉄道の線路が土砂崩れの被害に遭いました。台風から1ヵ月経って今も箱根湯本~強羅間が運休しており、運航再開は来年の秋ごろになりそうだと報道がありました。

 

箱根は幼少期から訪れているとても身近な観光地です。特に小学校の頃親に連れられて箱根に行った記憶が残っており、社会人になって久しぶりに訪れた際に、幼少期の思い出が一気に蘇ったものです。大学生までは温泉地など興味が無かったのですが、社会人になってからは新宿駅からロマンスカーで行く癒しの聖地に変わっていきました。
新しく家族ができてからも同じです。結婚する前、した後。長女が生まれてから。次女が生まれてから。幾度と訪れています。

 

その箱根が台風被害で観光客が激減しているというニュースを目の当たりにしてとても心を傷めました


辛かったときに気分転換をしてくれた場所。
専門学校の同級生が住んでいますし、大学の先輩の職場もあります。
故郷とは言いませんが心の支えになる土地であるのは確かです。何とか手助けしたいと思いました。

 

台風直後に行ったチャリティーマッサージ。そのときに集まった金額に合わせて日本赤十字社に義援金を送りましたが、これは箱根に対する支援という気持ちが大きかったです


あじさい鍼灸マッサージ治療院 台風19号被害義援金振り込み用紙
台風19号被害義援金振り込み用紙

 


台風から少し時間があいて、観光地である箱根には観光することでお金を落とすことが一番の支援になるだろうと考えました。そして11月に入り、諸々の事情が重なって2週連続日曜日に箱根を訪れることになりました。

 

箱根はちょうど紅葉のシーズンに入ったころ。箱根園をはじめ紅葉が見ごろを迎えます。そのハイシーズンに登山鉄道が運休しているという苦悩。過去に箱根山の噴火、その前には東日本大震災もありました。観光客が遠のく災難を経験しながらの今回の台風。実際に目の当たりにしてみました。

 

11月10日。単身箱根湯本へ。新宿駅を朝早く出発したせいか、箱根湯本駅も日曜日にしては人が少なく感じました。登山鉄道運休ですので人の流れはバス停に向かいます。バス停には多くの人が列をなし、予想よりもずっと混雑しているなと思いました。
しかし運休しているバス路線もあり、直接向かうことができないところもあって、なかなか不便だなと感じました。箱根ガラスの森美術館に行ったのですが箱根湯本駅から直通バスが動いていませんでした。また道路が一部陥没してしまい、片側一車線になっているところもありました。道路状況の悪さを体験することに。

 

11月17日には子ども2名を連れて箱根へ。小涌園のユネッサンに連れて行く約束をしていました。ユネッサンは温泉設備(森の湯)と水着で遊べる温水プールのゾーンが併設されたスパリゾート。子ども達にとってお気に入りの施設なのです。
先週の単身箱根訪問と違って出発は遅めに。箱根湯本駅に着いたのは昼前でした。登山鉄道の代行バスには長蛇の列ができており、30~40分待ちだといいます。私たちは観光地として箱根を見てしまいますが、箱根に住む人々には重要な交通インフラ。鉄道が使えないことでバスと自家用車で代替しなければならないわけです。そう考えるとこの混雑は観光地箱根にとっては喜ばしいことで、地元住民としては厄介なことでしょう。

 

私たち家族は路線バスを乗り継ぎ小涌園ユネッサンへ。ユネッサンの前は未だに水が出ており、道路も壊れたままでした。台風被害が伝えるのに報道でよく見た光景でしたが、そのままでした。新春恒例の箱根駅伝のコースですから復旧できるのか心配です。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 ユネッサンの前の様子
ユネッサンの前の様子。倒木や岩が残ったまま。
あじさい鍼灸マッサージ治療院 ユネッサンの前の道路
ユネッサンの前の道路。いまだに水が出ています。

 

ユネッサンには今年の1月、そして9月の平日に訪れたのですが、その頃に比べて来場者数は減っている感じがありました。いつもよりも厳しいのかもしれません。


しかし紅葉の季節で屋外の温水プールから眺める箱根の山々はとても綺麗でした。その景色を見るために来場者しているのは外国人がとても多かったのです。中国、韓国系ですと外見が日本人と区別がつきづらいのですが、西欧の人、中東地域の人はよく分かります。それまであまり目にしなかった中東方面と思われる人々が増えていたのは発見でした。

 

数年前の噴火のときもそうでしたが、箱根は海外観光客に人気で、海外からくる観光客はそうやすやすと行き先を変更しづらいでしょうから、予定通り箱根を訪れて楽しんでくださるようです。ユネッサンは多国籍な雰囲気になっていて頼もしいなと思いました

 

夕方の日が暮れたくらいに路線バスに乗りユネッサンから箱根湯本駅まで戻ることに。そこからが大渋滞でした。通常なら25分程度で到着する行程が90分くらいかかりました。帰宅ラッシュもあるでしょうが、登山鉄道が運休していることと道路が一部通行止めになっていることの影響が大きいのでしょう。子ども達は疲れてずっと寝ていたので助かりましたが、もしも目が覚めていたら大変苦しい時間になったことでしょう。渋滞は箱根の日常でもまま起きることですが、大変だと感じました。

 

箱根湯本駅に着いてロマンスカーの券を買うのにまた並びました。事前にチケットを買っていたら渋滞のせいで乗り遅れてしまったことでしょう。その代わり販売窓口で随分と足止めされた気がします。
それも海外観光客が多いことが原因だとみていて理解できました。日本語でコミュニケーションが取れないため色々と時間がかかっているようです。行き先や買い方に選択肢が多いので、最低限の英語だけだと意思疎通がスムーズにいかない。子ども達は列の横で疲れたと文句を言っていましたが、それも仕方ないことと待たせていました。

その状況にちょっとほっとしている自分がいました。日曜日の夜に箱根湯本駅がガラガラだったらとても寂しいな、と。

 

今から8年前の3月末。2011年3月30日に鎌倉を訪れました。3月11日の東日本大震災の影響を色濃く残した関東有数の観光地鎌倉。普段ならば人があふれている小町通りは閑散として、嫌でも目に入ってくる外国人観光客はほとんどいませんでした。春休みなのに。この鎌倉の状況を目の当たりにして日本がどうなってしまうのだろうかと不安になったものです。
山道の渋滞も箱根湯本駅の混雑もそのときのことを考えると嬉しく頼もしく思うものでした。

 

 

これから日本の人口は減少の一途をたどります。労働人口の減少はAIによる機械化が嫌でも進んで何とかなるかもしれません。しかし消費者が減るのはどうにもなりません。通信販売を除けばその場にいなければ商売が成り立ちません。海外観光客を呼べる観光地は大きな資源です。その中でも箱根はとても大きなエリアだと思っています。


台風から一日も早い復旧を果たして日常が戻ってくることを願っています。

 

甲野 功

 

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