開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

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住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~2020年チャリティーマッサージの報告~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2020年チャリティーマッサージの感謝
感謝。

 

昨日の10月18日(日)9:00~17:00に毎年恒例のチャリティーマッサージを行いました。今年で6回目になります。


普段は閉めている日曜日(あるいは祝日)に院を開けて按摩指圧コースのみを受け付けます。30分4,000円、60分7,000円。料金は募金箱に入れてもらい、当院の売上に計上しません。集まったお金は全額寄付をするというのがチャリティーマッサージの内容です。

 

始めた経緯を説明するともう10年前に当時勤めていた職場で新しく立ち上げた分院の業績が振るわず、イベントとして企画されたものがチャリティーマッサージでした。10月16日は「世界食料デー」といって国連が定めた“世界の食料問題を考える日”です。当時の職場では10月の世界食料デーに合わせて寄付をするという名目で開催しました。私は発案に関係していました。

 

そこから時が進んで2014年5月に私はあじさい鍼灸マッサージ治療院を開業します。1年後には1周年記念としてチャリティカフェを行いました。これは院を開放してお茶会をするイメージ。参加者に募金を募り、それをミャンマーにある孤児院を支援するNGO団体に全額寄付します。毎年5月の開業月に開催しており、今年は新型コロナウィルスの影響で中止しましたが、開業2年目から継続しています。


1回目のチャリティカフェをした際に、参加者から「今日はマッサージとか鍼はしてくれないの?」と聞かれました。鍼灸マッサージ院に来ているのだから当然かもしれませんが、今日はそういうイベントではないのでと断りました。ただその言葉は引っかかっていて、本業の技術で寄付をした方がいいなと思ったのです。そこでかつての職場で行った10月のチャリティーマッサージを自分のところで復活させることにしました。

 

当初は10月の世界食料デー月間に合わせて10月16日近辺に行い、売上を世界食料デーに寄付していました。その関係で毎年10月にチャリティーマッサージを行っています。
始めてから4年目に世界の食料事情も大切だが地元地域の食料事情も目を向けないといけないと考えるようになりました。


その頃から日本に「こども食堂」というシステムが生まれ始めていました。


食事を満足にとることができない子ども、家庭が増えてきていて、無料あるいはとても安価(数百円くらい)できちんとした食事を提供するボランティア活動が世に現れはじめます。私の住む新宿区でも早い段階で「新宿こども食堂」が作られました。当時は新宿区には支援が家庭など無いと批判されたそうですが、その後どんどん新宿区のこども食堂は増えていきました。


発展途上国の食料難という絶対飢餓とは異なる、菓子パンやお菓子、ジャンクフードでお腹を満たし必要な栄養素が補えない「栄養飢餓」という状況が日本でも起きていることを知ります。我が子が保育園に入り、歯科検診があるのですがそこでは虫歯を見ているのではなく、きちんと歯が生えているかを確認しているという話を耳にします。菓子パンなど適切な栄養バランスがとれていない食事ばかりをしているときちんと歯が生えてこないのでそれをチェックしているのだと。この話を聞いて食料難というのは日本でも、私の住む新宿区でも起こり得ることだと実感しました。

 

3年前から寄付先を新宿こども食堂に変えることにしました

 

こども食堂というのは飢えをしのぐだけでなく、コミュニケーションの場、問題を事前に防ぐ場でもあると考えています
私は生まれてからずっと新宿区に住んでいます。幼少期から歌舞伎町を筆頭に繁華街が身近にありました。小学校5年生くらいからは一人で伊勢丹本店に行っておもちゃを買っていました。中学校になると隣の中学生が歌舞伎町のゲームセンターで凶器で殴られたという噂が入ってきました。ちょっと歩くだけで世界が一変するのが新宿区というところ。危険は身近にありました。子ども達を見守る意味でもこども食堂は重要だと考えています。現在進行形で子どもを育てているからなおのこと。

 

現在、新宿こども食堂は新型コロナウィルスの影響で食堂形式をとることができておりません。お弁当や食材の配布という形で活動を継続しています。今年3月から数ヵ月の間、公立小中学校が休校になり給食も無くなってしまいました。支援が必要な家庭にとって給食は大切なのです。今は学校が再開していますが、例年以上に新宿こども食堂への寄付は意味があると考えています。

 

 

私は持続可能でないボランティア活動はいけないと教わりました。持続できないのならばやらない方がいいでしょう。
例えばクラウドファンディングをして大きな宣伝をして100万円を集めたとします。その活動に数ヵ月の時間と精力を取られて疲弊してしまい、来年からはやりません。これは良くないです。
寄付を受ける団体は来年もまたこれくらい入ると期待してしまいます。そうでなくとも恒常的に寄付できないのであれば団体の計画を混乱させてしまうのです。


また体力が続きません。正直な話、毎月チャリティーマッサージを行うことは体力的にも家庭の都合にも実現不可能です。1年間は継続できたとしても2年目からは失速して中断するのではないでしょうか。体力的に持続可能であるためにも年に1回にしています。

 

システムもシンプルにしています。例えばどこか公民館の広いスペースを借りてベッドを持ち込み、知り合いのあん摩マッサージ指圧師を呼んで大規模に行えばたくさんの利用者が集まり金額も大きくなることでしょう。しかしそれをするとなると経費や人員のアテンダント、保健所への申請、消耗品の手配など業務が煩雑になります。個人でするのは無理があり、それは団体が行えばいいと考えます。一度ならば私個人で成功させることはできるでしょうが、継続して行うのは厳しいと思います。繰り返しますが継続できないボランティア活動を主催することはしないと決めています。

 

そして経営者の視点でいえばあじさい鍼灸マッサージ治療院にメリットが無いとチャリティーマッサージを行いません。ボランティア精神は大切なのですが、自分にとって利益があることが必須だと考えています
私はチャリティーマッサージを純粋なボランティア活動とは考えていません。休みの日に家族との時間を削って体力を消耗して。院の売上にはなりません。しかしやる以上はそれを上回る効果を狙っています。


それは活動を通して知されること

 

私はチャリティーマッサージのときしか宣伝らしい宣伝をしません。「30分4,000円です、予約してください!」と打ち出すのは年に一度この時期だけ。露骨な宣伝は好まれませんし、私もそういうのを見ると引いてしまいます。好きでは無いのです。チャリティーと割り切ることでこの期間だけ宣伝活動をするのです。

 

チャリティーマッサージを通じてあじさい鍼灸マッサージ治療院のこと私のことが認知されれば、後から還ってくると考えています。このことは世界の企業も同じことで、ソーシャルグッドな企業が生き残ると言われています。欧米の優秀な学生が超有名企業ではなくNGOを選択するという動きがあります。日本にも昔から近江商人の三方よし(「買い手よし」「売り手よし」「世間よし」)という考えがありますし、社会や世間のためになることを商売に繋げることは理にかなっていることでしょう。経営者の立場として大切な広報活動の一環としてこのイベントを捉えています。

 

 

今年は別に頂いた寄付金を加えて45,000円が集まりました。過去のチャリティーマッサージと比べても最高金額です。ありがとうございました。全額責任を持って新宿こども食堂に手渡ししてきます。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2020チャリティーマッサージ寄付金
募金箱に入れられた寄付金

 

 

当日は鍼灸関係者の参加がありました。
鍼灸専門学校に通う学生さんで、以前あじさい鍼灸マッサージ治療院で行った学生支援イベントに参加された方です。お互いに情報交換、意見交換をすることができました。また学生さんに近所で花を見られるところはないかと尋ねられたので、歩いて20分ほどにある戸山公園と箱根山を紹介しました。マッサージを受けた後に行ったそうで楽しかったようです。マッサージを受けるだけでなく、情報交換や観光という付加価値があったかなと思いました

 

他にも開業している鍼灸師さんがお連れさんと一緒に来ました。以前来られた方で私もその方の院に行きお灸を受けてきました。お互い開業している同業者同士、技術的なことや院の設備について色々と情報交換ができました。またお連れさんを私がマッサージしているところを見学して、私の按摩指圧の技術を説明することをしました。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 2020チャリティーマッサージの様子
マッサージをしている姿を撮影してもらいました

 

 

鍼灸関係者の参加により技術交流や情報交換ができました。おそらく聞いたこともない団体に支援するという意識はなく、それ以外の理由で参加したと思います。結果的に寄付が集まり、お互いの知識が増して観光もできたとすれば良いことでしょう。

 

他にはボランティア活動をしている方もいらっしゃいました。色々な事情で最近はボランティア活動があまりできていないのでマッサージを受けるだけも支援になるなら、ということでした。チャリティーマッサージという名目でなければ参加されなかったでしょうから当院の広報活動として成果があったと言えるでしょう。


更に以前来院されていてここ数年来ていなかった患者さんが訪れました。イベントの告知をみて久しぶりに来てみようと思ったようです。このパターンもあじさい鍼灸マッサージ治療院にとって後に繋がる成果です。

 

今年は毎年作っている感謝カード以外に希望すればオリジナル缶バッジを参加者にプレゼントしました。缶バッジは娘と作ったもので屋号ありと無しの2パターンで色も複数用意。選べるようにしました。私の予想に反して、好評でもらってくれました。作った娘もそのことを知って喜んでいました。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 オリジナル缶バッジ
娘と一緒に作成したオリジナル缶バッジ

 

 

今月はなかなか上手く事が運ばず気持ちが落ち込んでいましたが、昨日のイベントで元気になりました。何となく良い流れができたように思っています。


来年も無理のない継続可能なチャリティー活動を続けていきます。次回のチャリティーマッサージもよろしくお願いいたします。

 

甲野 功

 

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