開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~浅草 待乳山聖天~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 待乳山聖天
待乳山聖天

 

 

前回の矢崎稲荷神社と同様に浅草エリアでとても有名ではないのですが、興味深いスポットを紹介します。矢先稲荷神社に続いて今度はお寺、待乳山聖天(まつちやましょうてん)です。

 

本龍院待乳山聖天

 

正式名称が本龍院(ほんりゅういん)。通称、待乳山聖天と言われています。本龍院は聖観音宗の寺院で、浅草寺の子院のひとつになります。待乳山が山号。御本尊が歓喜天(聖天)であることから、待乳山聖天の名前が知られています。

 

場所は浅草寺の北東方面にあり、隅田川沿いを北に向かって少し進んだところです。招き猫で有名な今戸神社よりも浅草寄りです。隅田川沿いに進むと待乳山聖天、今戸神社橋場不動尊石濱神社と並びます。隅田川の向こう岸には牛嶋神社があります。この近辺は神社寺社がたくさんあります。

 

隅田川の川べりにある小高い丘がありました。この丘は595年(推古天皇3年)9月に出現し龍が守護したという伝承があり、浅草寺の山号である「金龍山」の由来となったのだとか。その後、601年(推古天皇9年)に歓喜天(聖天)十一面観音が安置されたと伝えられています。丘の名前を「待乳山」といいます。待乳(まつち)は“真土(まつち)”とも書き、この辺り一帯は泥海であったがここだけが真の土であったことからその名前の由来とする説があります。何がどうなって真土→待乳になったのでしょう。音の響きが同じだとして漢字をここまで変えてしまう理由が知りたいです。

 

なおこの待乳山、あるバラエティー番組内において『東京都の最も低い山』として紹介されました。国土地理院が発行する東京23区の地図に出ている“山”で最も低いのは港区の愛宕山になります(山頂には愛宕神社があります)。人工の築山を除いて自然の山ということでいうと東京23区で最も高い山が港区愛宕山になります。人工の築山を加えると23区の最高峰は新宿区の箱根山になります。反対に最も低い山(国土地理院が山と認定していないが古くから住民に山と認識されている場所)は待乳山だったと番組調査で判明したということです。江戸時代には周囲が見渡せるほどの山だったそうです。今でも高台の上に拝殿があり、境内に入るには階段を登ります。裏にはスロープカー(さくらレール)が設置しておりバリアフリー化が図られています。

 

改めて、御本尊は大聖歓喜天(聖天)と十一面観音菩薩。他にも毘沙門天が祀られています。

伝承によると601年(推古天皇9年)にこの地方に大旱魃(かんばつ、干ばつ:雨が降らず干からびること)が起きたときに、十一面観世音菩薩が大聖歓喜天の姿となってこの待乳山に降臨され、苦しむ民を救ったといいます。また寺院では聖天を単独で祀ることはなく、必ず十一面観音と一緒に祀るそうです。「聖天供」という厳密な供養法があり、その方法の一つに浴油供(よくゆく)があります。それをきちんと毎日行っている寺院です。

低いながら山(丘)の上にあり、境内にも興味深いものがあるお寺です。

 

特に目立つのが大根。野菜の大根です。大根をお備えするというとても変わった風習があり、大根まつりも開催します。大根は身体を丈夫にして良縁を成就し、夫婦仲良く末永く一家の和合を御加護頂ける功徳を表すそうです。大根の絵や模様が境内にあり面白いです。他にも巾着が記されています。巾着は財宝で商売繁盛を表し、聖天さまの信仰のご利益の大きいことを示されたものだそう。

 

他にも幾つか見どころを紹介しておきます。

天明元年(1781年)に建立された銅造宝篋印塔は台東区文化財に指定されています。

学問、芸能、立身出世、商売繁盛にご利益がある出世観音があります。

徳川家光よりも前に江戸を治めていた太田道灌が勧請した道灌稲荷跡があります。

 

浅草寺が圧倒的ですが推古天皇の時代からあるとされるとても古い寺院が本龍院(待乳山聖天)です。大根のシンボルが非常にユニーク。浅草観光の際には足を延ばしてみては。

 

甲野 功

 

★ご予約はこちらへ

電話   :070-6529-3668

メール  :kouno.teate@gmail.com

LINE :@qee9465q

 

ご連絡お待ちしております。

 

こちらもあわせて読みたい

これまでに訪れた神社やお寺を紹介したブログはこちら→詳しくはこちらへ