～家族のお祝いで神楽坂へ～

１１月の末から１２月上旬にかけて甲野家はお祝い事が多いのです。次女の誕生日、私の誕生日、結婚記念日、妻の誕生日が立て続けにあります。そこで２週間に渡り、日曜日に家族で外食をすることにしました。これまでも感じてきたことですが家族で美味しいものを食べるときに幸せを確認します。個人的に楽しいことはそれぞれ異なります。コロナになってからは家族全員で泊りがけの旅行に行くことも無くなりました。

幸いにして近所に神楽坂という都内有数の有名エリアがあります。すぐに行けるのにまるで旅行に出かけた気分を味わえます。地元ですから新鮮味はありませんが路地裏の雰囲気が京都の祇園に似ていると思います。

最初の日曜日に私の希望で「鳥茶屋別亭」にランチを食べに行きました。鳥茶屋は私が神楽坂で一番好きな飲食店。結婚する際に両家顔合わせで使用した名店。遠方からお客様が来たときに招待するのはここが第一選択です。コロナ禍により本店が閉店してしまいましたが、別亭は健在です。目抜き通りの路面店だった本店と異なり、鳥茶屋別亭は路地裏の坂の途中、非常に分かりづらいところにあります。その代わり外観も内装も高級老舗旅館のような造りになっていることが特徴です。日曜日の昼前に行くと入るのに並びました。子ども連れだとちょっと辛いですが人出が戻ってきたことに嬉しくも思います。予想よりも短い時間で中に通されて２階の座敷に。以前は畳に座る形式でしたが今はテーブル席になっていました。旅館の食事処のような感じがまた旅行に来た気持ちになります。鳥茶屋名物のうどんすきやや親子丼を食べました。２年前に関西から鍼灸マッサージ専門学校の学生さんが来院した際に招待した以来のうどんすき。変わらず美味しかったです。

鳥茶屋を出ると新しくできたコーヒーショップへ。タイのコーヒーで「あかあま珈琲JAPAN」。神楽坂でもかなり外れた方にありますが大人気でした。店内に入ることは諦めてコーヒー豆を購入するにとどまりました。

それではということで馴染みの「ぼんりびえーる」に行くことにしました。ここは洋菓子店でエトワールというチョコレートケーキを子ども達が大好きなのです。以前から誕生日ケーキはだいたいエトワールでした。買って帰ることばかりですが今回は店内でケーキとドリンクを楽しみました。元々は義父から、知り合いの教え子が神楽坂でお店を開いたから良かったら行ってみて、と紹介させて知ったところ。今では家族で馴染みのお店になっています。

翌週の日曜日は妻の誕生日。日中は予定が入っていたのでディナーに出かけることに。妻の希望でフレンチが希望ということでした。希望のお店は予約が一杯だったので諦めて「俺のフレンチ　神楽坂」へ。場所は牛込神楽坂駅近くの神楽坂中央通りにあります。神楽坂はフランス人が多く住む土地。必然的にフレンチのレベルが高くなります。その神楽坂エリアに出店した「俺のフレンチ」です。ずいぶん前にも来たことがあるようですが、私はそのときの記憶がほとんどなく、子どもが小さくて料理を楽しむ余裕が無かったのかもしれません。今回は落ち着いて食を楽しめました。

「俺のフレンチ」から帰宅すると日中長女が手作りした抹茶ティラミスを食後のデザートに食べます。最近はお祝いのケーキを自作することが増えてきました。今年京都に旅行した長女は宇治の抹茶に感動し、抹茶にはまりました。京都宇治とはいかないまでも神楽坂にもお茶の名店はあるということで「楽山」で抹茶を買っていました。その抹茶を使い３層構造のティラミスを作ったのです。一番上には市販の抹茶パウダーをお好みでかけるという手の凝りよう。調理技術の向上とともに工夫を感じました。

このように２週に渡り家族全員で外食を楽しむことができました。こういう日常が本当に幸せということです。３年に渡り新型コロナウィルスの影響があり、海外では戦争やクーデターが起きています。ただでさえ自然災害の多い日本。今を大切に感じたいものです。

甲野　功

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