開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:kouno.teate@gmail.com

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~人生の棚卸~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 人生の棚卸
これまでの人生を棚卸するためにデータを書きだす

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院を開業して良かったことの一つに学生さんと向き合う時間がしっかり取られることが挙げられます。学生というのは学生競技ダンス選手(学連の選手)と鍼灸マッサージ専門学校の学生さんのことを言います。勤務しているときは自由に時間を使うことができないので、決められた時間内で終わらせないといけません。しっかりと向き合おうと思ったら職場以外で時間を作らないといけませんでした。今は一人でしているので場所も時間も自らの裁量で使うことができます。

 

特に鍼灸マッサージ学生さんが来院する理由には、施術を受ける、現場を見学する、技術・知識を学びに来る、などの他に「進路相談」という項目も重要です。法的に開業権が認められている国家資格であるため、どこかに独立開業という進路が頭に残ります。専門学校の専任教員として就職して定年まで働く、大手グループ企業院に就職して管理職や経営陣になる、病院勤務を選び定年までいる、といったことくらいしか勤務形態のみで卒業後を全うする道が無いように思います。例え定年までどこかで働いても、定年退職後に開業するなりフリーで働くなりすることがよくあることだと思われます。人生100年になると言われる昨今、定年退職後の人生は長く、鍼灸師であればまだまだ働けることでしょう(あん摩マッサージ指圧師は体力面で厳しい場合もあるかもしれません)。

 

また開業する気がなくとも卒業後の進路について話を聞きたいという鍼灸マッサージ学生さんは少なくありません。私の場合、4年制大学を卒業後半導体商社に就職します脱サラしてこの業界に足を踏み入れます。複数の専門学校を卒業し、リラクゼーション店鍼灸整骨院クリニック大学病院の勤務経験があり、鍼灸マッサージ専門学校教員免許も取った上での出張専門での独立を経ての治療院開業です。鍼灸マッサージ専門学校を卒業して、更に進学する、鍼灸院や整骨院に就職する、医療機関に就職する、教員を目指す、など多くのパターンを私は知っている(経験している)ので、学生さんから相談や質問が出てきます。

特に、4年制大学を卒業し一般企業での就職経験があるという点が結構重要で、同じように大卒異業種からの転向組の学生さんが多く来院されます。その方々は社会経験がそれなりにあり、一念発起して鍼灸マッサージ専門学校入学を決めた人。反対に高校卒業してすぐに鍼灸マッサージ専門学校に入学した高卒組の学生さんが来たことはありません。専門学校を卒業したばかりの新卒、あるいは若手鍼灸師の場合はありますが。社会経験がある学生さんほど、経験と知識があるので卒業後の進路が不安になるということが多いようです。高卒ですと比較しようがないのでとにかくどこかに就職して働いてみようという感じ。年齢を重ねていると就職も厳しいのではないか、だからといってすぐに開業しても通用しないのではないか、そのような不安を抱えるようです。

 

それなりに年齢や職歴を重ねてきた学生さんに進路相談をされたときに必ず話す内容が人生の棚卸をしてくださいということです。人生の棚卸というのはもちろん比喩表現で、これまでの経験・体験を振り返って自分自身に何ができて何ができないのかを整理することです。多くの人は新卒の就職活動をする際にやっていると思われます。エントリーシートを作成し、希望職種・業種を絞り込むために。それをもう一度やってみるのです。具体的にはこれまでの学歴や職歴を全て書き出す。持っている資格や技能。趣味、特技、家族構成なども。これまでの人生で得てきたものを全て引っ張り出して確認、整理する。それが商品の棚卸になぞらえることです。

 

私自身もこの作業を何度もやってきました。修業した鍼灸整骨院を退職した時。柔道整復師免許を取得した時。鍼灸マッサージ教員養成科に進学する時。教員養成科を卒業してあじさい鍼灸マッサージ治療院を開業する時。自分には何があるのか。何をしてきたのか。それを振り返ります。学生さんと話をしていると多くの場合、本人が自身のキャリアを低く見積もっていると感じます。「鍼灸師になるのに鍼灸の技術が全然ありません」と嘆く方が多いです。それはそうでしょう。まだ学生なのですから。臨床技術は臨床現場でなければ培われません。学校の授業では臨床に出るための準備、基礎固めをしているわけです。稀にすぐにできる人がいるかもしれませんが、それはごく一部。我々の免許とは、本来やってはいけない禁止事項を特別にやっても良いと法的に認めるものであって、それで満足いくだけの技術が得られたという証明ではないのですから。他の業種でもそうでしょうが免許を取ってからが更なる勉強や練習になります。卒業直後に技術や経験が足りないのは当たり前。そこを学生のうちに不安がっても解決しないです。どれだけ卒業後のことを踏まえて勉強や練習を積んだとしても、プロとして立つ現場は別世界です。それよりも卒業直後に既に持っているあなたの長所(武器)は何かを把握してほしいと私は願いますし、そう話します。

 

学歴、職歴が重要なのはもちろんです。私は東京理科大学理学部応用物理学科を卒業していますが、周囲の人にはよく鍼灸マッサージと何の関係もないねと言われます。しかし一見関係が無い、大学での勉強は無意味だと思われますが、大学時代の勉強は大いにプラスになっています。物事を理解するのに必要な考え方を習得しました。また昨年は学生向けに理科、数学のセミナーを開きました。大学まで勉強しているから実現できたことです。職歴も短い期間ですが上場企業でサラリーマンをした経験はバカにできず、サラリーマンの気持ちや一般企業の実態を知っていることは、同じ境遇の患者さんを前にしたときに役立ちます。学生さんにも、学歴・職歴をしっかりと活用した方がいいと話します。人は同じ学校を出たというだけで親近感を覚え、根拠のない信頼を生むことがあるのです。鍼灸マッサージと関係のないと思われる職歴があったとしても、それが活かせる(いや、活きてくる)場面は必ず出てくるのです。

 

趣味・特技はもっと大切です。開業権がある我々の職種は開業したときに、それが特色になり得るのです。私の場合、大学で始めた競技ダンスがずっとこの仕事の軸となっています。熱中できること、他人よりも優れていることは、武器になり得るのですから把握して活かすことを考えた方がいいのです。そのためにそもそも何が好きなのかを知ることが必要で、割と趣味がありませんという人がいてもったいないなと私は思います。いつも同じコーヒーを飲むとか、このタレントの番組はいつも観るとか、ちょっとしたこだわりでもいいのです。好きなマンガのおかげでチャンスが訪れるなんてことだってあるのですから。

 

家族構成や出身地・居住地などもバカにできません。私は結婚して子どもが小さいときにあじさい鍼灸マッサージ治療院を開業したので子育て世代の苦労を身に染みていました。すると赤ちゃん連れOKにしようと自然となりました。赤ちゃんがいても苦にならない。先月も赤ちゃんをみてくれる鍼灸院を検索したら出てきたので来院しました、という新規患者さんがいました。私が独身で子どもがいなかったらこのようなことにはならなったでしょう。

 

卒業したって何もできませんよ、という学生さん。本当にそうでしょうか?と問うことがあります。確かに臨床技術は拙いかもしれませんが、英語が話せる、営業トークができる、文章が書ける、ホームページ作成ができる、動画編集ができる、運転免許を持っている、など実は就職や開業に役立つ能力を既に持っていることがあるのです。あるいは、ただの趣味です、という内容が圧倒的な個性に繋がることも。部活の経験も活用できます。大ヒット少年マンガ『ワンピース』の中で主人公ルフィが“失ったものを数えるな”と諭されるシーンがあります。同様に人生で得てきたものを数えた方がいいと学生さんに話します。そのためには人生の棚卸をして何を得てきたのかを整理しないといけません。

 

甲野 功

 

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