～２０１９年チャリティーマッサージの報告～

またこれに伴い千円台を切り上げた４０，０００円を甲野個人から台風１９号被災者支援の義援金（日本赤十字社）に寄付させていただきます。

 

今年のチャリティーマッサージは台風１９号と切っても切れないものでした。

 

まず日程を決める際に、このチャリティーマッサージが世界食料デーである１０月１６日に関連した始まった経緯があるため、１０月の中頃に開催することにしています。
世界食料デーとは国連が定めた「世界の食料問題を考える日」であり１０月を「世界食料デー」月間としています。

 

元々は世界食料デーに合わせて寄付を行うことを発端にチャリティーマッサージを始めました。その後、世界から家族が住む地域の食料問題に目を変えて「新宿こども食堂」への寄付に方針を転換しました。１０月１６日付近の日曜日か祝日にするのが通例です。

 

神楽坂で行われる「化け猫フェスティバル」と毎年日程が被って見に行くことができないので、今年は一日遅らせて１４日に決めたのでした。本当にたまたま決めた日程によって開催することができました。

 

史上最強と言われる大型台風１９号が３連休に東京にくるというニュースを聞いてからは開催できるのか困惑しました。直近になって土曜日の夜に直撃という予想となり、１４日の月曜日にはどうなっているか不安になりました。

公共交通の計画運休が発表され、近所のスーパーやコンビニエンスストアから水や養生テープが消えていきます。当院も金曜日のうちから窓にテープを貼り、段ボールで補強。パソコンやプリンターを窓から遠ざけるといった対策を取ってきました。

土曜日に予約があった患者さんは「キャンセルした方が安全ではありませんか？」と連絡しキャンセルしてもらうことにしました。

 

金曜日から土曜日はチャリティーマッサージのPRもままならず、台風が気懸りで仕方ありません。土曜日は午前中から不安で夜９時がピークと分かっていたので９～１０時の時間帯は自宅と治療院の窓ガラスが割れないか戦々恐々としていました。

 

幸いなことに当院も我が家も台風１９号から大きな影響を受けませんでした。土曜日の夜中に治療院に入ると何も変わった様子がありません。これで月曜日、１４日にチャリティーマッサージができると安堵しました。

しかし各地の台風１９号による被害の状況を知り、心を傷めました。

きっと私と同じように対策を立てていたにも関わらず、冠水や家屋の破損といった実害を被った方々がたくさんいます。避難所で不便な一夜を過ごした人もいたでしょう。３連休で開催する予定だったイベントが中止になって残念な気持ちになった人も。

 

治療院施設も自宅も家族も災害に遭わず、かつ予定していたイベントが行えるというのは幸運として言いようがありません。本当にそう思いました。土曜日の夜中、台風が去ったときに個人的に台風１９号災害に対する寄付をすることを決めました。３年前の熊本地震と同じ気持ちになりました。熊本地震のときはチャリティカフェでしたが。

 

熊本地震のときと心境が違うのですが、台風を経験して被災者とは同じ立場という気持ちがあります。熊本地震も台風１５号の千葉も、その前の東日本大震災もそうですが、どこか別の出来事という感じです。今回はたまたま立地が良くて被害を受けなかっただけで、他の地域、他の被災者と同様という気持ちがあります。運が悪ければ自分もそうなっていたのかも。

個人的に寄付をするというのは、同志への応援という心境です。こういう気持ちは初めてです。

 

１０月１４日チャリティーマッサージ当日。

 

引っ越してしまって足が遠のいていた患者さん。
同じ新宿区で子育てをする夫婦。
今回のイベントを知人から聞いて初めて来院したこども食堂ボランティア経験者の方。
家族。

 

ご協力いただきました。
このうち２名は初めて来院された方ですから広報活動としても効果がありました。やった甲斐がありました。

 

休みの日なのに子ども達には遊んであげられず申し訳なかったと思います。その分今週末は構ってあげようと思います。

 

甲野　功