治療時間

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~地域の防災情報~

本日は3月11日。


東日本大震災が発生して6年が経過しました。
過去2年、3月11日に東日本大震災に関するブログを書きました。こちらこちら

 

今年は改めて防災、特に治療院周辺地域の防災について、書いてみます。

関東大震災が発生したのが9月1日。そのことに因んで防災の日が9月1日に制定されました。現在の日本、特に関東から東北にかけてはむしろ3月11日の方が、防災意識が高まるように思います。

これまで何度か書いてきたように6年前の東日本大震災は開業する場所を決めた要因でした。今後あのような災害が起きたときに、住居や家族となるべく近い場所で働いた方が賢明だと感じました。

 

6年前の今日、東京都心では大勢の人が帰宅困難者となり、何時間も歩いたり、バスや電車を待ったり、場合によっては意図しない場所で一晩明かしました。私の場合は、たまたま妻の当時の職場で臨時バイトをしていたときでした。これも偶然ながら、徒歩で自宅に帰ることができる場所でしたから、地震発生後に妻と二人で歩いて帰りました。

 

東京都新宿区は、もちろん東北に比べれば微々たる影響だったと言えますが、しばらく混乱が続きました。これから首都直下型地震が起きると予想されており、地震対策を心掛けなければなりません。その際に考えることは、地域の防災情報を知っているか、ということ。

 

防災セットを用意しておく、耐震処置を家具に行う、家族で避難場所を決めておく、といった一般的な(誰にでもあてはまるような)情報は溢れていますが、その場所やその状況によって震災への対処が変わってくると思うのです。地域によって異なるとでも言いましょうか。

 

阪神大震災では地震がないと考えられていた関西での大地震。高速道路が倒壊するという、まさかの現実。長時間倒壊した家屋の下敷きなることで生じるクラッシュシンドロームという症状が注目されました。

 

東日本大震災では津波と原発事故。予想をはるかに超える津波は防波堤を越えて甚大な被害が起きました。かつて安全神話と言われた原子力発電所の事故は、これまで経験のない状況を被りました。

 

去年の熊本地震では地震がないと思われていた地域に、2度の大地震。最初よりも大きな地震が襲うとは認識がありませんでした。

 

大震災では必ず想定以上の状況が起きます。だからこそ大震災と言えるのかもしれません。
東京都心部は関東大震災以降、大きな震災を経験しておりません。この近代化し、人口過密地となった都市部ではどのような問題が生じるでしょう。そう考えたときに、地域の情報が重要になると考えています。

 

私の住む地域はマンション建設が至る所で行われて、一軒家がどんどん消えています。最近ではマンションで表札を出さない、挨拶をしない、というのが普通になってきていて、誰が住んでいるのか分かりません。部屋をまた貸ししている例もあるので登録した人と実際に住んでいる人が異なることもあります。更には、うちの町内会にある大きなマンションは町会に入っていません。

このような状況で震災が起きた場合、救助者がいるかどうかを判断できるのでしょうか。

 

引っ越してきても地域のコミュニティと疎遠なひとは、災害時対策がどのように取られているか知らないでしょう。
うちの町会では災害時の備蓄を多少なりともしています。水だけで食べられるアルファ米、水、発熱道具、など。また、近所には井戸がいくつか残っているので有事の際には使うことができます。
私の母校である中学校には教室一つ全て備蓄庫として使っており、プールの水をろ過する装置、大量に調理できる鍋などの大きな器材があります。校庭の特定の場所を掘ってテントを張れば、簡易トイレが作れます。
これらの備えがあることは地域の防災訓練に出ていないと知ることがないでしょう。

 

新宿区牛込地区における大規模災害時の避難先は戸山公園になります。町内避難訓練では、そこまでたどり着くために避難ルートの確認を、実際に歩いて行っています。大きな道路は通行禁止になりますから、歩くしかありません。その際に道路に面した建物は耐火措置がされているはずですから大きな火災は大丈夫でしょう。電柱倒壊による電線への接触や窓ガラスが降ってくるといったことが心配です。そういったことを考えてたどり着けるかシミュレーションをします。

 

こういった情報は知っているようで知らない。災害時の混乱ではスマートフォンが役に立たないかもしれませんから、アナログな住人同士の情報交換がものを言うのではないでしょうか。

私は地域に長く住む者として、常にこのようなローカルな情報を入手するように心がけています。災害時のときに近隣の患者さんだけでも、助けになるかもしれません。

 

あれから6年。まだまだ困難に直面している方がいらっしゃいます。そのことを忘れずに身近な人、家族、そして自分自身を災害から守れるように気を引き締めます。

 

甲野 功