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~紫陽花は根を張る~

あじさい鍼灸マッサージ治療院 鎌倉長谷寺の紫陽花
鎌倉長谷寺の紫陽花

 

 

東京都新宿区は梅雨が明けた感じがします。夏らしい空の青さと雲が広がり真夏日が続くようになってきました。

 

梅雨が終わると紫陽花も終わりで、院の周囲に咲いていたものは枯れるか剪定されて見なくなります。しかし葉や茎、そして地表からは見えない根は、しっかりと残っていて来年の梅雨の季節にまた花を咲かせることでしょう。

 

全国各地にあじさい寺の異名を持つお寺があります。関東で有名なのですと北鎌倉の明月院。他にも同じ鎌倉の長谷寺も有名ですね。もちろん鎌倉以外にもたくさんのあじさい寺があります。

 

ではなぜお寺は紫陽花を植えるのでしょうか。

 

仏教的な意味合いもあるようですが、お寺の地形に関係があると言われています。山寺という言葉あるようにお寺は山あるいは斜面のある山肌に創建されることが多いのです

神社も同じといえばそうですが。かつては神仏習合として神社もお寺も神道と仏教という垣根を超えた一体化していた時代が長くありましたから同じ条件とも言えるでしょう。あまり「あじさい神社」という言葉は聞きませんが東京都文京区の白山神社のように紫陽花が有名な神社も存在します。

 

さて山の斜面にお寺を作れば当然がけ崩れの恐れがあります。がけ崩れを予防するために紫陽花を植えてきたという背景があるようです。紫陽花は深く広く根を張るため“土留め”の効果が期待できるといいます。土留めとは文字通り土を留める役割を担うものという意味。根が張ることで大雨や地震が起きても土が崩れないようにするのです。

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 鎌倉長谷寺の紫陽花
鎌倉長谷寺の紫陽花。斜面一面に紫陽花が植えられている。

 

 

最近熱海で大規模ながけ崩れが起きて土砂災害が発生しました。報道によると盛土をしたところに植林をしたが枯れてしまったために土留め効果が乏しかったとも。規模は違いますが斜面に紫陽花を植えることは見栄えをよくする、仏教的な意味の他に現実的な意味があるようです。

 

冒頭で梅雨明けとなり紫陽花は見なくなったと書きましたが箱根はまだまだ紫陽花が綺麗に咲いています。先月子ども達と訪れた箱根ガラスの森美術館では今アナベルが見ごろを迎えているそうです。“あじさいの滝”と名付けられた斜面いっぱいに白い紫陽花アナベルが咲いている場所があるのです。

 

 

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 箱根ガラスの森美術館あじさいの滝
あじさいの滝。斜面にアナベルを植えている。

 

 

箱根の紫陽花と言えば箱根登山電車。この時期はあじさい列車と言われ線路沿いを紫陽花が囲みます。登山電車も斜面のがけ崩れを防ぐために紫陽花を線路沿いに植えたと言われています。2年前の台風で斜面が崩落して不通になりました。紫陽花を植えるのは観光資源になるということ以前に先人の知恵だったはずです。

 

あじさい鍼灸マッサージ治療院 箱根登山電車の紫陽花
線路沿いに紫陽花を植えている

 

 

このように紫陽花は根を強くはり土を留めておく力があります。土とはすなわち地面であり大地。美しい花を咲かせる以外に土(土地)を守る働きもあるのです。うちは屋号に「あじさい」を冠していて紫陽花の持つ意味や特性になぞらえています。根を張り土地を守る(土を留めて崩れないようにする)という利点は凄く大切だと思いました。

 

開業して7年。コロナ禍でも今日もやっていけています。それは「あじさい」の名前を付けているからかもしれないと迷信のような気持ちになります。反対に紫陽花のように、しっかりと根を張り崩れないように地域を守るような存在になろう、という心掛けにも繋がります。

 

紫陽花の花は終わっても根はしっかりと残っています。あじさい鍼灸マッサージ治療院も強い根を張り、それは外からは見えない目立たないもの、頑張っていきます。

 

甲野 功

 

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