開院時間

平日: 10:00 - 20:00(最終受付19:00)

: 9:00 - 18:00(最終受付17:00)

 

休み:日曜祝日

電話:070-6529-3668

mail:[email protected]

住所:東京都新宿区市谷甲良町2-6エクセル市ヶ谷B202

~地域散策 神楽坂の丁目~

新宿区ホームページ 神楽坂地区のまちづくり
新宿区ホームページ 神楽坂地区のまちづくり より

 

 

当院が開業当初から助かっていることに神楽坂が近いことが挙げられます。神楽坂という名前だけでほぼ全国に通じることでしょう。わざわざ、東京都新宿区にあるかつて花街として知られた、といった説明をしなくても。江戸時代から栄えて、明治から大正には多くの文豪と関りがあり、昭和時代は故田名角栄総理と関係があり、平成になると二宮和也氏の主演ドラマがヒットして嵐ファンの聖地となり、令和になると世界的に評価される街。当院からは一番栄えている神楽坂エリアから徒歩15分くらいかかるのですが、遠方の人からみれば同じ地域にみえるでしょう。「神楽坂に近いんです。」このセリフで随分助けられました。

 

平成後半になり神楽坂の大ブームが来ると神楽坂のことをよく知っておこうと思いました。地元なんでしょ、教えてよと言われるようになります。多くの人がそうでしょうが近すぎると意識しないもの。京都府民は京都観光をしないと聞きますし。特にあじさい鍼灸マッサージ治療院を開いてからは神楽坂のお店や歴史をよく調べて紹介できるように心掛けてきました。来院した患者さんに神楽坂観光もセットにしてもらう。エリアそのものにファンになってもらう。生まれてからずっと新宿区民でこの土地に住んでいる強みを活かそうと考えて。

神楽坂の開発についてもチェックをしています。

 

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神楽坂は昔から栄えているので路地裏が複雑で、防災の観点から危険なところもあります。10数年前には奥まったところにある木造建築物が火事になり結構危なかったです。消防車が入れない、建物が密集しているなど。行政の動きも街並みに影響を与えることがあります。

 

さて神楽坂といいますが、住所はどうなっているかご存知でしょうか。地名ではなく住所。きちんと神楽坂という住所はあり、一丁目から六丁目まであります。世間によく知られた地名があるが、実際にその住所はないということはままあります。例えば乃木坂。有名ですが乃木坂という住所は存在せず、実際の住所は港区赤坂8丁目、9丁目の境界。坂の名前だからそうでしょうと思いきや、乃木坂という駅はあります。東京メトロ乃木坂駅は港区南青山一丁目にあります。このように外から見ると神楽坂という大まかなエリアがあり、住所として神楽坂があるかどうかはあまり気にしたことがないと思います。それを地元民として住所としての神楽坂はどこら辺なのかを示し、一丁目から六丁目までの区分とその特徴を書いていきます。

 

町名として神楽坂が登場するのは明治2年(1869年)。「牛込神楽町」ができます。今も都営大江戸線牛込神楽坂駅がありますが、戦後までは今の新宿区は内藤区牛込区四谷区でした。東京23区は整理されて生まれたのです。そのため牛込という地名が古くからります。神楽は、かつて高田穴八幡(高田馬場にある)の旅所があり祭礼で神輿が通るときに神楽を奏したから、あるいは若宮八幡(東京理科大学の裏にある)の神楽の音が聞こえたからという説があります。坂ではなく神楽町でした。そして牛込玉咲町、牛込通寺町、牛込末寺町、牛込宮比町、牛込肴町などの町名がありました。明治5年(1872年)から町名がまとまっていきます。牛込玉咲町、開墾地や武家地が牛込神楽町一丁目に。牛込神楽町、武家地が牛込神楽町二丁目に。牛込神楽町、武家地が牛込神楽町三丁目に。牛込宮比町の一部が牛込上宮比町に。牛込肴町、牛込行元寺門前、武家地や寺地が牛込肴町に。牛込通寺町、牛込末寺町、武家地が牛込通寺町に。明治維新により江戸は東京府へ。徳川幕府が大政奉還をして明治新政府へ政権が移行。武士は士族として立場を変えていき、特権階級ではなくなっていきます。そのことが町名の変化にみてとれます。ここで牛込神楽町一丁目から三丁目が登場します。

 

明治末期の明治44年(1911年)に町名の簡素化が一斉実施され牛込の冠称が外れます。牛込神楽町一丁目は神楽町一丁目に。牛込神楽町二丁目は神楽町二丁目に。牛込神楽町三丁目は神楽町三丁に。牛込上宮比町は上宮比町に。牛込肴町は肴町に。牛込通寺町は通寺町に。牛込という頭は省略していこうというわけですね。それから戦争をはさみ戦後へ。昭和22年(1947年)に牛込区は新宿区として統合されます。今も新宿区には牛込第一中学校から牛込第三中学校がありますが、牛込のついた町名は消えていきます。大江戸線開通において駅名に牛込柳町駅、牛込神楽坂駅ができたことは印象的です。牛込柳町駅といいますが住所は市谷柳町です。

 

昭和26年(1951年)に町名が変更されます。神楽町一丁目が「神楽坂一丁目」に。神楽町二丁目が「神楽坂二丁目」に。神楽町三丁目が「神楽坂三丁目」に。上宮比町が「神楽坂四丁目」に。肴町が「神楽坂五丁目」に。通寺町が「神楽坂六丁目」に。現在の神楽坂一丁目から六丁目になるのです。

余談ですが当院がある住所は東京都新宿区市谷甲良町。町会でいうと市谷甲良町町会です。神楽坂は神楽坂一丁目町会から神楽坂六丁目町会と6つあります。この地域は昔ながらの地名を残す運動があり、今でも町名が細かく分かれていて、しかも複雑です。矢来町、二十騎町、山伏町、細工町、箪笥町など。同じ新宿区でも例えば新宿一丁目から新宿五丁目、高田馬場一丁目~四丁目、戸山一丁目から戸山二丁目のように大きくまとめます。神楽坂も同じなのですが、当院があるところはまとめなかったので町名が複雑で細かいのです。

 

神楽坂に話を戻すと神楽坂一丁目から神楽坂六丁目はどこら辺なのでしょうか。JR飯田橋駅があります。すぐ横に外堀があります。これは旧江戸城の外堀です。JR飯田橋駅を背にして外堀を越えたところから神楽坂一丁目が始まり、メインストリートの神楽坂通りの坂を上りきり下っていって大久保通りを渡り、東西線神楽坂駅の神楽坂口(1a出口)付近までで神楽坂六丁目が終わります。北西に向かう神楽坂通り周辺が町名でいう神楽坂になります。

 

神楽坂一丁目は外堀に面したあたりです。私の母校である東京理科大学があります。全ての校舎が一丁目ではありませんが、総武線から見える校舎がここにあります。他には不二家飯田橋神楽坂店があり、ペコちゃん焼きはこの店舗でないと買えません。外堀にある水上レストラン、カナルカフェも一丁目です。面積が小さいため世帯数も人口も神楽坂で一番少ないです。

神楽坂二丁目は神楽坂を少し上ったところまで。具体的には神楽坂仲通りまでが目安です。東京理科大学の校舎が点在し、大学時代はずっとここで過ごしました。裏には廃業してしまったアグネスホテルがあります。近年で来た商業施設であるポルタ神楽坂が目立ちますが、ポルタ神楽坂も東京理科大学の建物なのです。また昨年移転し復活した老舗甘味処、紀の善があります。

神楽坂三丁目は更に坂を登っていき、三菱UFJ銀行神楽坂支店や通りでいうと三年坂までです。本多横丁やかくれんぼ横丁、見番横丁といった神楽坂特有の細かい路地があります。有名な喫茶店、神楽坂茶寮の本店があります。神楽坂で最も古くからある飲食店、龍公亭も三丁目にあります。私がよくいく飲食店が多数あり、鳥茶屋やカルボナーラ専門店のHASEGAWAが。グルメのエリアです。

神楽坂四丁目は神楽坂通りを挟んで北側だけの狭い範囲です。神楽坂のランドマーク、毘沙門天の向かい側一体。石畳みの兵庫横丁が特徴的。フレンチの名店、ル・ブルターニュがあります。狭いので世帯数は一丁目に次いで少ないです。

神楽坂五丁目は広く、大久保通りまでがその範囲。なお大久保通りより飯田橋よりを“神楽坂下”、大久保通りよりも東西線神楽坂駅側を“神楽坂上”といいます。五丁目は一部、神楽坂上が入ります。神楽坂のランドマーク、毘沙門天(善國寺)があります。老舗和菓子店の五十鈴、文豪達と縁のある文房具店の相馬屋、観光地特有の地味な装飾のセブンイレブンも。神楽坂坂上の方には焼肉ハウス三味亭、インド料理の想いの木といったお店も。

神楽坂六丁目は大久保通りを越えて東京メトロ東西線神楽坂駅の神楽坂口(1a出口)くらいまで。とても広いエリアで一丁目から六丁目の中で最大です。世帯数も人口も一番。神楽坂坂上エリアのほとんどと言ってよいくらいです。しかし住所内に赤城神社は入りません。一丁目から五丁目までと雰囲気が異なり地域の商店街という感じです。休日はBGMが流れています。コボちゃん像が置かれていて、一丁目のペコちゃん像と対比されることもあります。和菓子の梅花亭、フルーツ店のハピマルフルーツ神楽坂本店。雑貨の神楽坂プリュス大野屋牛肉店。地元の人が日常で利用するお店が多い印象があります。

 

このように住所、町名で神楽坂を見てきました。亡くなった父の跡をついで地域活動をしています。そうすると神楽坂六丁目町会とか神楽坂三丁目町会というように各町名のコミュニティと代表者を意識するようになります。

 

甲野 功

 

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