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~奥神楽坂?~

神楽坂本スペシャルコンテンツサイト より
神楽坂本スペシャルコンテンツサイト より

 

 

最近、テレビ番組で耳にした「奥神楽坂」という単語。生まれてからずっと神楽坂近辺に住んでいるのにオクカグラザカとは?何それという疑問。間違いなく子どもの頃に奥神楽坂なる言葉を聞いた記憶はないです。学生時代も。ここ最近できた言葉だと思います。気になって調べてみました。このようなサイトが出てきました。

 

今、注目のエリア“奥神楽坂”
このサイトによる奥神楽坂の定義は以下の通り。


奥神楽坂とは飯田橋を出て神楽坂下で外堀通りを渡ると、商店が賑やかに建ち並ぶ。言わずと知れた神楽坂通りだ。歩みを進めると神楽坂上の交差点に差し掛かる。ここから先が「奥神楽坂」と呼ばれているエリア。

つまり神楽坂上のこと?

 

神楽坂のイメージというとおそらくJR、メトロ、都営各線が通る飯田橋駅から神楽坂通りの坂を上っていくところだと思います。目抜き通りである神楽坂通りの脇に石畳の路地が広がる。かつての花街だった場所。そこがよくテレビ番組で紹介されるので印象が強いのではないでしょうか。飯田橋駅から神楽坂通りを上って大久保通りまでのところを神楽坂下と一般的に言われます。外堀通りから神楽坂通りに入るときの交差点が「神楽坂下」という名前です。具体的な住所でいうと神楽坂3丁目から5丁目あたりです。観光地として賑わっており、場所によっては銀座並の地価という噂もあります。これまでに紹介した場所ですと
・老舗和菓子処の五十鈴
・日本初のガレット(そば粉のクレープ)を提供したというフレンチレストラン、ル・ブルターニュ
・お茶専門店の楽山
・ランドマークといえる毘沙門天こと善国寺
・古民家を改装したカフェ、神楽坂茶寮(※移転)
・うどんすきで有名な鳥茶屋本店(※閉店)、親子丼で有名な鳥茶屋別亭
などがあります。

 

そこから大久保通りの交差点「神楽坂上」を渡ると神楽坂上エリアと言われるところで具体的な住所でいうと神楽坂6丁目になります。神楽坂下と神楽坂上では印象が大きく異なります。神楽坂下の方が観光地色が強く神楽坂上の方が地元商店街という印象です。神楽坂上は商店街のBGMが流れています。これまで紹介した場所は
・新潮社の倉庫を改装したラカグ
・煎餅のお店、地蔵屋
・ケーキの名店、ぼんりびえーる
・プリンが美味しいACHO
・隈研吾氏が設計した赤城神社
・クリームパンが有名な亀井堂(※閉店)
・チャーハンが有名な龍朋
・チーズ専門店のアルパージュ
・神楽坂下にも支店がある和菓子処、梅花亭
・子ども達の社交場、白銀公園
・着物の写真スタジオ、キモノスタジオMIFURU(※移転)
・味噌ラーメンが売りのふうふう亭
・昭和の八百屋、フレッシュランドマルキヤ
コボちゃん像
和菓子処、清水
です。私が体のメンテナンスをお願いする50年以上続く鍼灸院、はりいんTもこのエリアにあります。

 

奥神楽坂というのはほぼ神楽坂上、神楽坂6丁目以降を指しているようです。地元住民からすれば何を持って「奥」なのかという話ですが、ハブとなる飯田橋駅から人が来ることを考えると神楽坂上は「奥」になるのでしょうか他に見つけたサイトにこのようなものがありました。

奥神楽坂は丁寧な暮らしが叶う街-タウン誌編集者のおすすめは?

そこでは奥神楽坂をこのように説明しています。

今回街歩きをする「奥神楽坂」は坂上からさらに奥まったエリアに当たります。いわゆる表通りから離れた閑静な界隈。

 

個人的な印象としてはこちらの方が納得できる感じです。神楽坂上エリアで目抜き通りである神楽坂通り沿いから奥に入った場所。あるいは東京メトロ神楽坂駅を越えたあたり。そこまで行くと「奥」という表現がしっくりくるような気がします。

「神楽坂上」という表現は情報テレビ番組のアド街ック天国で神楽坂(全般)ではなく、敢えて「神楽坂上」に絞って特集したことで広く認知された印象があります。地元の人は実感しますが、神楽坂下と神楽坂上の雰囲気の違いははっきりしていて、正直な話、商店の人は仲良くない面もあります。同じ神楽坂なのに、うちとあちらは違いますから、という張り合いがあるところも。個人的には地域を感じる神楽坂上の方が馴染みがあります。母校の東京理科大学は神楽坂下なのですが。

近年の盛り上がりで神楽坂上もどんどん新しいお店ができて商業激戦区になっています。神楽坂通り沿いは生存競争が激しいのではないでしょうか。しかし神楽坂通りから路地に入った住宅地の方にも素晴らしいお店やスポットがまだまだたくさんあります。地元の人がしっている名店という感じ。ACHO、アルパージュ、龍朋、キモノスタジオMIFURU、はりいんTは神楽坂通りから奥に入るので少々見つけづらいかもしれません。清水は神楽坂駅の先でちょっと目立たない。それでも名店を探すのは街歩きの楽しさだと思うのです。

そういった意味で奥神楽坂というのは神楽坂上でかつ神楽坂通りに面していないところを指す言葉としてよい表現なのかなと思いました地元だからこそ、目立たないけれど良いお店やスポットを紹介したいという気持ちが芽生えます用語を作ることで概念が言語化して話しやすくなるのは確かです。メディアが言葉を作って踊らされるということもありますが、より広く神楽坂の魅力が知れ渡るきっかけになるでしょう。

 

奥神楽坂って何それ?と思いましたが、認知されているようならば地域が盛り上がるように活用していきたいです。

 

甲野 功

 

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